中国税関総署の報道官は4月13日、北京市で開いた記者会見で、2023年1~3月期の乗用電気自動車(EV)、リチウムイオン電池、太陽発電用電池の「新3様」産業の製品輸出額が前年同期に比べ66.9%増えたと明かした。増加総額は1000億元を超えたという。中国官報の上海証券報が伝えた。
税関総署が同日発表した中国の1~3月期の輸出額(米ドルベース)は0.5%増の8218億3000万ドル、輸入額は7.1%減の6171億2000万ドル。輸出入額は2.9%減の1兆4389億5000万ドルで、2047億1000万ドルの貿易黒字だった。3月単月では、輸出が前年同月比14.8%増えたが輸入は1.4%減り、輸出入全体では7.4%の増加となった。
1~3月の輸出入を製品別にみると、レアアースの輸出入額が91.8%と大きく増えた。石炭貿易も63.1%増と活発だった。一方でほかの資源関連はさえない商品が多く、原油が4.2%減ったのをはじめ、鉄鉱砂や銅鉱砂、鋼材なども前年同期に比べ輸出入額が減少。半導体部品の貿易も19.3%減とふるわなかった。
国別では、ロシア向けの輸出入が38.7%.と大きく増え、伸び率も最大だった。シンガポールなど東南アジアの一部国家との貿易も活発だった。一方、対米貿易は13.1%減少。対日貿易も11.5%減った。
(IRuniverse Kure)