双日は13日、日豪レアアース(JARE)を通じて、豪州レアアース大手の Lynas Rare Earth Ltd(ライナス)との間で、レアアース鉱山の新規開発に向けた検討を開始することに基本合意したと発表した。日本向け中重希土類の取扱品目と供給量の拡大にも合意しており、あらゆる側面からレアアースのサプライチェーン多角化を推進していく方針だ。
双日は、前身の日商岩井時代の1960年代よりレアアースの取り扱いを開始。2011年には西豪州マウント・ウェルド鉱山由来の軽希土類について、日本市場向けの独占販売契約を締結した。以降、JAREを通じてライナスに対する複数回の出融資を行い、2023年3月には、永久磁石(ネオジム磁石)などに用いられる重希土類のジスプロシウム(Dy)とテルビウム(Tb)の最大65%について日本向けの供給を確保し、2025年10月より輸入を始めている。
このほど、JAREとライナス間で締結している長期供給契約が更新され、今後、ライナスが生産する中重希土類の最大75%が日本向けに供給されることになる。新たに4品目の取り扱いを追加し、このうちサマリウム(Sm)については2026年度第1四半期から輸入を開始する予定だ
さらに、JAREとライナスは、レアアース鉱山の新規開発に向けた検討を目的として、ステアリング・コミッティ(運営委員会)の設立に基本合意した。今後は、マウント・ウェルド鉱山の拡張を含め、豪州国内外の新規鉱山の調査、評価および開発を実施し、中重希土類の供給拡大を目指す。
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(IRuniverse K.Kuribara)