インドネシアの国営非鉄金属会社Antam(PT Aneka Tambang、アネカ・タンバン=アンタム)は5月8日、自社ホームページ上で、同国北マルク州東ハルマヘラの電気自動車(EV)向けバッテリー工場の一部を、中国車載電池大手の寧徳時代新能源科技(CATL)の傘下企業に売却すると発表した。
アンタムはCATL傘下の寧波普勤時代(CBL)の香港子会社に向け、ハルマヘラの工業団地を運営する子会社の株式を売却する。手続き完了後はこの子会社はアンタムの決算表から外れる。売却額や規模は未発表。両社はインフラ整備を含むインドネシアのEVバッテリーエコシステムの構築に協力する。
CATLは2020年からアンタムと提携関係にある。2021年には、CATLが巨額を投じ、インドネシアに年間2000トン規模の初期容量を持つバッテリーリサイクル工場を建設する計画だと伝わっていた。アンタムは、今回の売却もニッケル採掘などEV向けバッテリーの再生事業の向上に向けた動きの一環だと説明した。
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(IRuniverse Kure)