10月23日〜24日のBIRのアブダビ大会で出会った方々とのインタビューシリーズの第4弾はインド最大の非鉄金属リサイクル企業、JAIN METAL Groupを紹介したい。同社のSanchit Jain氏と会談した。
JAIN社はBIRではおなじみの大手中の大手で日本でも知られている企業。
JAINMETALグループは、銅と銅合金、鉛と鉛合金、アルミニウムとアルミニウム合金、錫と錫合金のリサイクルと製造、プラスチックのリサイクル、非鉄金属とスクラップの取引を行っている。1950年創業、とインドで最古参といっていい存在。非鉄スクラップは年間20万トン以上集めており、さらに各種インゴットまで製造。
銅であれば、カッパーケーブルから銅合金スクラップまで購入し(日本からも購入している)自社工場で銅ビレット、銅線を製造。月間1万トン以上の銅スクラップを処理している。ビレットはほとんどを中国に販売。
アルミはゾルバを中心に月間1万トン扱い、アルミ合金(ADC12など)を3000トン生産。ADC12はトヨタ、ホンダ、日産にも供給しているとのこと。
鉛は月間9500トンの鉛スクラップを処理。それらを99.97%~99.99%の精製鉛として各国に販売。
アンチモン鉛合金、錫鉛合金、カルシウム鉛合金も製造。日本には3N7の鉛地金を販売したいと話されていた。同社の鉛地金はLMEブランドにも登録されている、とのことだった。
錫は年間2000トンの錫地金を生産。原料は錫のドロスとアフリカの錫精鉱を使っているとのこと。精製錫は99.85%~99.96%の高品質の錫地金を生産。現在は月間200トン。こちらも日本に販売したいことを話されていた。
(IRUNIVERSE Tanamachi)