2024年4月3日現地時間午前7時58分(日本時間午前8時58分)に発生したM7.2の地震の影響が一段と明らかになってきている。CTWAなどの台湾地元メディアによる4月4日の報道によると、震源地に近い東部花蓮市の石灰石鉱山で64人が閉じ込められ、当局がヘリコプターなどを用いた救出活動を行っている。
当初閉じ込められていた70人のうち6人は既に救出されたという。現場は花蓮市郊外の「和平鉱山」。台湾の国営セメント会社である台湾水泥が運営する石灰石鉱山で、2017年の報道では年産500万トン規模と、台湾の石灰石生産量の4割を占める大型鉱山だ。
台湾現地では余震が300回を超すなど緊張状態が続く。鉄道網などは復旧しているが、損傷した道路を避けるための交通渋滞が発生しているなど一部で混乱もあるようだ。同市は観光地であるため、清明節連休を前にした地震は2024年元旦の能登地震と同じく観光業への打撃が警戒されている。
(IR Universe Kure)