カザフスタンの産業インフラ省は4月23日、金属スクラップの輸出禁止措置を6か月間延長すると決めた。措置は2017年から続いており、2023年秋にも半年間延長されていた。
カザフスタン地元メディアのKTKが同日伝えた。鉄、アルミニウム、銅などの廃棄物が対象となる。陸海路双方での輸出を禁止する。
輸出禁止の目的は、原材料不足に苦しむ国内の金属加工業の振興。ただ、カザフスタン国内で採掘される金属は、原材料の時点で大部分が金属産業の盛んなロシアに輸出されるため、スクラップの輸出禁止措置は結局のところ焼け石に水で効果を上げていない。地元のスクラップ消費企業の稼働率は3割程度にとどまるとの報告もある。
(IR Universe Kure)