(写真は近隣住民の撮影 鎮火したあとのJFE条鋼建屋)
地元新聞などによると、茨城県神栖市南浜のJFE条鋼鹿島製造所内にある鉄鋼製品製造工場で10日夜に発生した火災は、約3日半経過した14日午前7時25分ごろ、鎮圧状態となった模様。鹿島地方事務組合消防本部は「金属くずが大量にあり、ショベルカーでかき出しながら消火活動を進めたため時間がかかった」としている。
JFE条鋼は鉄スクラップを主原料とした電炉メーカー。その膨大な鉄スクラップを保管しているヤードから出火したという。
15日現在でもJFE条鋼のHPには火災原因などはリリースされていないが、多くのスクラップヤードや自治体でも多発しているリチウムイオンバッテリーの混入のよる出火ではないかと推測される。
設備の被害状況は発表されておらず、同製造所の操業に与える影響も現時点では不明です。建屋の焼失は確認されませんが、クレーンガーダーのトロリーなどが焼損すれば、一時的に操業は停止する可能性があります。
火災原因もまだ公表されておらず、不明ですが、火の気の無い場所であり、スクラップに付着した易燃性の油脂類が自然発火したか、スクラップ中に混入した発火性危険物による発火の可能性もあります。
神栖市の鹿島臨海コンビナートの火災で鎮火に3日間を要した例は、最近では2023年8月26日の中国木材工場の火災事故があり、今回の火災はそれ以来となります。
(IRUNIVERSE)