2月14日15時半、三井金属は26/3期3Qの決算を発表し、その後説明会を開催した模様。説明に使われた資料はこちら。同社の方針変更により説明会への参加は証券アナリストと機関投資家及び同社が認めた大手メディアのみ。
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<決算概要>
〇3Q実績
25年度3Q累計の前年同期比では、機能材料セグメントで主要製品の販売が好調であったことや、触媒事業の貴金属価格影響が好転したことなどから増収増益となった。なお、当期利益は三井金属アクトの株式譲渡に伴う特別損失計上などにより悪化した。
図表1、26/3期3Q実績(百万円、%)

出所:会社発表資料よりIRU作成
〇通期予想
●通期予想の前回予想比では、AIサーバー等のハイエンドサーバー市場好調を背景に銅箔事業の増収増益が見込まれること、金属セグメントで金属価格の上昇と為替の円安による収益改善およびそれらに伴う在庫要因の大幅な好転等により、売上高、営業利益、経常利益、当期利益のいずれも過去最高を見込む。
図表2、26/3期業績見通し(百万円、円/株)

出所:会社発表資料よりIRU作成
〇営業利益の増減(前回vs今回)
主な要因として金属価格上昇による在庫要因+108億円、高機能材+101億円(銅箔+59億円、触媒+28億円、機能粉+7億円)、金属+119億円(相場為替+10億円、亜鉛副産物+40億円、銅製錬+33億円、資源+22億円)
〇セグメント
●機能材料
売上高は前年同期に比べ、銅箔製品の販売量が増加したことに加え、排ガス浄化触媒の主要原料であるパラジウム及びロジウムの平均価格が上昇したこと等により、478億円(25.7%)増加の2,336億円となった。
経常利益は前年同期に比べ、銅箔製品の販売量が増加したこと等により、134億円(42.6%)増加の448億円となった。

出所:会社発表資料よりIRU作成
●金属
売上高は前年同期に比べ、亜鉛及び鉛のLME平均価格が下落したものの、貴金属相場が上昇したこと等により、200億円(8.6%)増加の2,550億円となった。
経常利益は前年同期に比べ、海外鉱石の調達条件の悪化はあったものの、エネルギーコストの改善や貴金属相場の上昇によるマージン改善等により、40億円(11.8%)増加の386億円となった。

出所:会社発表資料よりIRU作成
●自動車部品(本社管轄の一部)
主要製品である自動車用ドアロックの製造・販売会社であり、同社の連結子会社である三井金属アクトの全株式を25年11月4日に譲渡している。これに伴い、今3Q結累計期間の売上高及び経常損失については、25年4月から9月までの6ヵ月実績。

出所:会社発表資料よりIRU作成
※セグメント別営業利益の増減分析は資料の8ページを参照。
<26/3期業績見通し>
前回予想に対し、機能材料セグメントの主要製品であるキャリア付極薄銅箔や AI サーバー向け高周波基板用電解銅箔などの需要が好調に推移していることや、金属セグメントでの金属価格の上昇と為替の円安による収益改善およびそれらに伴う在庫要因の好転等により、売上高、営業利益、経常利益および当期利益は増加する見込み。
<参考>
図表3、四半期別の業績推移(百万円、%)

出所:会社発表資料よりIRU作成
図表4、会社前提と金属価格のギャップ(会社前提=100,%)

出所:LMEよりIRU作成
図表5、会社前提と金属価格のギャップ(会社前提=100,%)

出所:LMEよりIRU作成
(IRuniverse 井上 康)