インドのアディティア・ビルラ・グループ傘下のヒンダルコ・インダストリーズはこのほど、グループの生産能力拡大を目指して100億ドルを投資すると発表した。同のクマール・マンガラム・ビルラ会長が年次株主総会で明らかにした。アディティア製錬所の拡張、ラヤダガの新アルミナ精錬所、グループの米ノベリスのベイ・ミネット工場(アラバマ州)拡張など、アルミニウムと銅の製錬所のプロジェクトなどが対象になるという。
主要な拡張計画の1つになるオディシャ州のアディティア・アルミニウム製錬所では生産能力を約20万トン拡大する。さらに、同州のラヤガダでアルミナ精錬所を新たに建設中で、第1期の生産能力は85万トンになるという。2027年度に稼働する予定だ。これらの拡張計画はすべて、インド国内のアルミニウム需要増に対応したものだという。
ノベリスのベイ・ミネットへの投資は、圧延・リサイクルプロジェクト関連が中心で、この投資を通じ、ノベリスは市場で有利な立場に立てるとしている。2026年後半に稼働する見込みだ。
(IRuniverse G・Mochizuki)