中国工業情報化省は11月6日、ホームページ上で、蓄電池などの発展に関する新たな草案を発表した。この中で、「リチウム、コバルト、ニッケルなどの鉱物資源の国内探査を強化し、中国国内の資源確保能力を増強する」と明記。電池向け材料の確保に積極姿勢を続ける姿勢を示した。
プレスリリース:公开征求对新型储能制造业高质量发展行动方案(征求意见稿)的意见
草案は公衆からの意見を募集中で、11月11日まで受け付ける。案では、蓄電池などの電池材料の確保について、「海外資源の採掘に当たっては、中国企業は協力して輸送コストの低減に努めること」とも記述。「中国企業が海外投資を強化し、海外企業とも協力の上で海外鉱山の開発能力向上に努めることを支持する」とも述べた。また、鉱物資源の生産に当たっては環境に配慮したシステム構築を目指し、リユース・リサイクルなども奨励するとした。
草案では、「新型貯蔵エネルギー製造業」として、蓄電池や新型電池などの電池のほか、関連の電子部品や送電網、電力管理システムなど、物流や農業までも含めて新タイプのエネルギー関連技術を幅広く対象に設定した。その上で、2027年までに同産業のリーダー企業を3-5社育成するとの目標も掲げた。リーダー企業の規模は1000億元(約2兆円)以上になるという。
(IR Universe Kure)