三井金属は22日、連結子会社であるグループの国内外2社の全保有株式を、砥石製造・販売を手掛ける台湾のKinikグループに譲渡すると発表した。株式を譲渡するのは三井研削砥石と、MITSUI GRINDING TECHNOLOGY (Thailand)CO.,LTD（MGT）の2社。三井金属では中期経営計画「22中計」に沿って事業ポートフォリオの見直しを進めており、今回の2社の株式譲渡もその一環。株式譲渡による25年3月期の連結業績への影響は軽微としている。
三井研削砥石の全株式をKinik Companyに、MGTについてはKinikとその子会社であるKINIK THAI CO., LTD.に、それぞれ保有する全株式を譲渡するという。
三井研削砥石は、三井金属が100％の持分を保有する連結子会社であり、精密研削用砥石の製造・販売を手掛け、自動車産業を中心にベアリング、建機、鉄鋼業界などに製品を提供している。
MGTは、三井金属が99.57%の持分を保有する連結子会社。精密研削用砥石のASEAN地域の製造・販売拠点として、タイ国内や海外顧客向けに一般砥石を製造しているという。
(IRuniverse G・Mochizuki)
