近年急激なEVシフトでEV用バッテリー事業へ莫大な投資を行ったベルギーのユミコア社で昨年5月新たに就任したBart Sap.CEOが2024年の年次決算結果(2024年1月~12月)を2月14日公表した。
拡大してきたEV用バッテリー生産工場の建設でカナダのRoyalist工場の建設を一時中止し、欧州と韓国の生産拠点に限定した生産を継続する事で、投資額を大幅に圧縮する事で、バランシートの健全化に努力した事が示された。
Note:
EBITDA(Earning Before Interest, Tax, Depreciation and Amortization)
EBIT(Earning Before Interest and Tax)
ROCE(Return on Capital-Employed) :
総資本から無利子流動負債を差し引いた利益率
世界最大規模のEV用バッテリー製造企業を目指したユミコア社は、昨年CEOを解任し、新CEOのBart Sap.氏は、EVバッテリー戦略を大幅に見直し、投資規模を35%大幅にカットして企業の存在を維持する事に注力した事が判った。
2025年事業予測
現在のユミコアの企業実態は、何とか過去の莫大なバッテリー材料事業の拡大による負債の返済負担を削減し、将来のユミコアを支えるであろうバッテリー材料事業の継続維持を頑張ったと理解した。
“頑張れ世界一のバッテリー材料メーカUmicore!
(IRuniverse Katagiri)