古河電池は14日、鉛の再生精錬などを手掛けるダイセキMCRの平出工場(栃木県宇都宮市)にESS(電力貯蔵システム)を納入したと発表した。自家消費用の電源として、ダイセキMCRが工場屋根上に設置した太陽光パネルとリサイクル性の高い鉛蓄電池を使用した古河電池製のESSの組み合わせにより、工場内で使用している電動フォークリフトの充電電力の確保やBCP対策にも貢献できると同社ではみている。
古河電池は、2025年中期経営計画で「脱炭素に向けたソリューションビジネスに挑戦すること」を重点施策に掲げ、事業領域の拡大を目指している。
今回のESS納入について、「太陽光発電による余剰電力を蓄電池に充電することで、電力を有効活用し、CO₂排出量の削減に繋がる運用態勢を築けるのでは」とみているほか、停電時に蓄電池から電力供給できることでBCP対策としても活用してもらえるとしている。
(IRuniverse G・Mochizuki)