
2025年9月、マレーシア・ボルネオ島のコタキナバル(Kota Kinabalu)にて、電池産業とリサイクル技術に関する二つの国際会議が連続して開催される。会期は以下の通り:
第9回 国際二次鉛・バッテリーリサイクル会議(9th International Secondary Lead & Battery Recycling Conference / RECYCLE100)
日程:2025年9月1日(月)〜9月2日(火)
会場:ヒルトン・コタキナバル(Hilton Kota Kinabalu)
第21回 アジアバッテリー会議・展示会(21st Asian Battery Conference and Exhibition / 21ABC)
日程:2025年9月2日(火)〜9月5日(金)
会場:Sabah International Convention Centre
この二大イベントにおいて、IRuniverse/MIRUはメディアパートナーとして参加し、会期中の講演・展示の様子を現地から取材する。
また、同社社長棚町裕次氏は、9月2日のRECYCLE100にて講演を行う予定であり、演題は「The Transformation of Japan’s Lead Battery Recycling and Lead Battery Industry」である。
同氏の講演では、日本国内における鉛蓄電池リサイクルの制度的変遷、回収インフラの整備状況、ならびに循環経済に向けた新たな連携やビジネスモデルの進展について紹介される予定だ。鉛電池のみならず、リチウムイオン電池との共存や技術の融合といった、次世代型リサイクルの可能性についても触れられる見込みである。
RECYCLE100は、鉛・鉛蓄電池リサイクルに特化した世界有数の専門会議であり、今回で9回目の開催となる。鉛の精錬・回収・再利用に関する最新技術や、アジア、アフリカ、欧州をはじめとする各国の政策と市場動向、さらにはリチウムイオン電池リサイクルの試みなど、多様なプログラムが2日間にわたり展開される。
一方、21ABCはアジア最大級の電池産業会議であり、鉛蓄電池に限らず、エネルギー貯蔵システム(ESS)、自動車・産業用途、原材料市場、製造工程の最適化など、産業全体を網羅する技術・市場の双方からの発表が予定されている。45名を超える登壇者が世界各国から参加し、最先端の研究成果や事業展開の事例が紹介される見通しだ。
Agenda Overview:
なお、両会議の会場となるコタキナバルは、マレーシア・サバ州の州都であり、豊かな自然と海に囲まれた観光地としても知られる。エネルギーインフラが未整備な地域においても、鉛蓄電池が果たす役割は大きく、地域性も含めた議論が期待される。
IRuniverseでは、これらのイベントを通じて世界のリサイクル・電池業界の最新動向を把握し、日系企業や関連業界への情報発信に努めるとともに、国内外の専門家とのネットワーキングを深め、今後の持続可能な社会構築に向けた取材・提言活動を強化していく予定である。
今後、MIRU.com上にて、両会議の講演レポートや現地での取材内容を順次公開していく。
公式情報:
RECYCLE100(第9回 国際二次鉛・バッテリーリサイクル会議)
(IRuniverse)