三菱商事は8月14日、自社ホームページ上で、米アリゾナ州のカッパーワールド銅鉱山に30%出資すると発表した。出資総額は6億ドル(約870億円)。人口増とAI(人工知能)の普及により銅需要の増加が見込まれる米国で事業を拡大する。
プレスリリース(三菱商事): 米国Copper World未開発銅鉱山の権益取得について | ニュースリリース | ニュース | 三菱商事
プレスリリース(ハドベイ):Hudbay Minerals Inc. - News/Media
銅鉱山の所有者であるカナダのハドベイ・ミネラルズ(Hudbay Minerals)から権益を買い取る。出資総額の内訳は内権益対価4億ドル(約610億円)、一部開発費用1億8000万ドル(260億円))。2029年の操業開始を目指し、年産規模は10万トンを見込む。
米国は8月1日からから銅線や銅管、それに銅を多く含むケーブルなどの製品に、50%の関税をかけている。日系企業の間では、米国内の生産拠点を確保する動きが進む。米ブルームバーグ通信によるとハドベイは2025年に入りカッパーワールドへの出資者を募っており、サウジアラビアやアラブ首長国連邦(UAE)などの中東勢からも出資要望があったという。
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(IR Universe Kure)