国際組織のワールド・ゴールド・カウンシル(World Gold Council、WGC)は9月3日、ホームページ上で、「デジタル形式の卸売金商品を開発した」と発表した。投資家が金地金の分割所有権の一種を購入できるようになる。英経済紙フィナンシャル・タイムズ(FT)は同日、この商品がロンドンで商業参加者を対象に試験運用される予定だと伝えた。
WGCは法律事務所のリンクレイターズおよびアドバイザリー会社のヒルトップ・ウォーク・コンサルティングと共同で開発した。現在の金の店頭市場(OTC)取引では、特定の投資家向けの割り当て分とそれ以外未である割り当て分の2種類の決済システムが採られているが、デジタル商品の導入で2つのシステムの良い部分を採用して統合することが可能になるという。
金の国際価格は9月3日のニューヨーク商品取引所(COMEX)で$3635.5/tozを付け、初めて$3600の大台に乗せた。先行きの価格上昇の継続期待から、関連製品の需要も拡大している。
過去3か月間のNY金価格の推移($/toz)
(IR Universe Kure)