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週刊バッテリートピックス「EV電池の劣化情報を共有へ」「韓国系の米工場、移民摘発で開業遅れ」など

2025/09/15 12:38
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週刊バッテリートピックス「EV電池の劣化情報を共有へ」「韓国系の米工場、移民摘発で開業遅れ」など

 2025年9月8日~9月15日のバッテリー業界では政府系の動きが目立った。政府主導で電気自動車(EV)電池の劣化情報の共有化が進み、NEDOもペロブスカイト太陽電池の実験事業を進める。海外ではEUがEV電池向けに支援金を拠出する。一方で、米国の自国ファースト姿勢は電池業界にも影響し、韓国系の工場は不法移民摘発で開業が遅れそうだ。

 IR Universeは9月25日、第12回Battery Summit を開催する。今回は、中国の金属情報プロバイダーSMM(上海有色網)との共催となる。 

 

9月25日(木) 第12回 Battery Summit in TOKYO | MIRU

日程

2025年9月25日(木)13:00~18:30

2025年9月26日(金)バッテリー関連工場訪問予定

 

会場

東京国際フォーラム Hall D7

〒100-0005 東京都千代田区丸の内3丁目5-1

 

<国内>

●「Battery Japan 国際二次電池展」開催 9月17日から幕張メッセ

 

 

  RX Japanは9月17-19日、幕張メッセ(千葉県幕張市)で、大型国際展示会「Battery Japan  国際二次電池展」を開催する。約500社が出展の予定。

 

ホームページ: 【25年9月】BATTERY JAPAN 二次電池展 - 展示会概要|カンファレンス(セミナー)や特別企画(イベント)も多数開催

 

●日EU、蓄電池のサプライチェーンで協力強化

 日本政府は9月15日、EUとの間で、蓄電池のサプライチェーン(供給網)の 強靱(きょうじん) 化を目指した覚書に署名する。EU執行機関の欧州委員会のセジュルネ上級副委員長の来日に合わせ実現する。読売新聞などが9月14日までに伝えた。

 

●政府、EV電池の劣化情報データを強要へ トヨタやホンダと仕組みづくり

 政府は、トヨタ自動車やホンダなどと連携し、EV用電池の劣化状況などのデータを共有する仕組みを構築する。日本経済新聞はじめ一般各紙が9月10日に伝えた。中古EVや中古電池の利用拡大を促し、中古品の海外流出に歯止めをかける経済安全保障上の狙いもある。

 

●NEDO、ペロブスカイト太陽電池の実験で3社を新たに採択

 国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は9月10日、ホームページ上で、「ペロブスカイト太陽電池の実験事業の参画企業に3社を新たに採択した」と発表した。3件は京都大学発スタートアップのエネコート・テクノロジーズとリコー、パナソニック・ホールディングス。

 

(出所:NEDO発表資料)

 

プレスリリース: グリーンイノベーション基金事業「次世代型太陽電池の開発/次世代型太陽電池実証事業」で3件を新規採択しました | ニュース | NEDO

 

●豊田通商、中韓合弁会社に出資 LIBで

 豊田通商は9月9日、韓国LGグループの化学企業であるLGケム(LG Chem)と中国コバルト大手の浙江華友鈷業(華友コバルト)のLIB合弁会社に出資すると発表した。

 

関連記事:豊田通商、LG Chemと華友コバルトに出資 LIBサプライチェーン構築で

 

<海外>

●2025年国際電池リサイクル会議(ICBR)が開催 MIRU参加

 2025年国際電池リサイクル会議(ICBR)が9月10日-12日、スペイン・バレンシアで開催された。MIRUは日本から唯一のメディアとして本会議へ参加した、

 

関連記事: 国際電池リサイクル会議(ICBR)、スペイン・バレンシアで開幕

 

●現代自とLG、米工場の操業開始に遅れ 韓国系不法就労者の摘発で

 ロイター通信の9月11日の報道によると、 韓国の現代自動車が同電池大手LGエネルギー・ソリューションと共同出資する米ジョージア州のEV電池工場は、9月初めに作業員が不法就労の容疑で身柄を拘束されたため操業開始が少なくとも2-3カ月遅れる見通しだ。現代自幹部が明かしたという。

 

●EU、EV電池などに3100億円拠出へ

一般教書演説を行うフォンデアライエン欧州委委員長

(出所:EUプレスリリース)

 

 欧州連合(EU)の執行機関・欧州委員会のフォンデアライエン委員長は9月10日に一般教書演説を行った。同氏はこの中で、欧州の電池産業を支援するため、18億ユーロ(約3100億円)を拠出すると述べた。EV向け電池が主な対象となる。

 

プレスリリース:State of the Union 2025 - European Commission

 

●印ヴェダンタ、EV向け金属に2000億円

インド天然資源のヴェダンタは9月8日、自社ホームページ上で、「EV向け金属の生産強化に1250億ルピー(約2000億円)を投じる」と発表した。

 

関連記事:ヴェダンタがEV用金属の生産に1250億ルピー投資

プレスリリース:World-EV-Day-Press-Release_V6.pdf

 

●「セネックス・エキスポ2025」開催 ジャガーが電池セル展示

 

 

 自動車関連の国際会議・展示会「セネックス・エキスポ2025(Cenex Expo 2025)」が9月3-4日、英ベッドフォードシャー州 で開催された。アルティリウムとジャガー・ランド・ローバー(JLR)がリサイクル由来のEVバッテリーセルを展示した。

 

関連記事:アルティリウムとJLRが英国初のリサイクル材料を使ったEVセルを実証

 

(IR Universe Kure)

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