韓国ポスコ社は9月24日、原料会議を行い、韓国国内の10月のステンレススクラップの購入単価について、304系はキロ当たり35ウォン上げの1785ウォン、316系は70ウォン上げの3570ウォンとなった。


(*9月は24日現在までの数値および平均値)
24日午後6時現在での為替レートによる円換算ベースでは、304系で前月比キロ当たり3円上げの189円、316系は同比9円上げの379円となる。316系はモリブデン高も押し上げ。LMEニッケル相場は再び15,000ドル台に浮上。ニッケル銑鉄も足元は965元/Ni%(ニッケル1%当たり135ドル)まで上昇してきている。酸化モリブデンも高値安定。
(最近3か月のニッケル銑鉄の推移 RMB/Ni%)

(高値安定の酸化モリブデン)

他方、日本国内の304系スクラップはメーカー買値ベースでキロ当たり185~195円。発生薄ではあるが、最大手の日本製鉄ステンレス山口事業所が1割~2割の減産に入る。従ってJSPのスクラップ購入量も1割ダウンとなるのだが、それでも枠はまとめられない、と聞く。それほどに集まりは悪い。
(IRUNIVERSE YT)