米資源のフリーポート・マクモランは10月5日、自社ホームページ上で、9月に発生した事故で操業を停止しているインドネシアの銅鉱山について「犠牲者の遺体収容が完了し、年末までに操業再開に向けた調査を終える」と発表した。2027年までには完全に操業を再開するとの見通しだ。
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■年内に一部鉱区で操業再開
プレスリリース: Freeport-McMoRan Inc. - Freeport Provides Update on PT Freeport Indonesia Operations
プレスリリース:Freeport-McMoRan Inc. - Freeport Provides Update on PT Freeport Indonesia Operations
事故が発生したのはインドネシア中部のパプア州にあるグラスバーグ・ブロック・ケーブ地下鉱山。フリーポートは9月24日に生産再開見通しを発表していた。それによると今後、事故原因などの調査や事故で被害を受けたインフラ設備などの修理を進め、「2025年内は被害を受けなかった一部鉱区で操業を再開し、2027年までには事故前の稼働率に戻る可能性が高い」とした。
グラスバーグ鉱山はフリーポートとインドネシア政府が共同所有する。チリのエスコンディダに次ぐ世界第2位の銅鉱山だ。フリーポートにとっても、2024年末時点で銅生産量の5割、2029年の予測量では7割を占めると期待されていた中核施設だった。同社は事故に伴う操業停止により、同社の「2025年10-12月期の銅と金の売上高は微々たるものになる」と予測した。
■銅の国際価格、1年5か月ぶりの高値に
過去3か月間のLMEとNYの銅現物価格の推移($/ton)($/lb)
フリーポートの事故の影響が長引き、中長期にわたり供給が限定的になるとの観測が広がっている。銅の国際価格は10月6日のロンドン金属取引所(LME)で現物$1万609.5/tonを付けた。3か月先物は$1万636.5。ニューヨーク商品取引所(COMEX)では同日現物が$4.804/lbだった。いずれも2024年5月以来、約1年5か月ぶりの高値圏にある。
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(IR Universe Kure)