プラチナの国際価格が1人好調を見せている。10月22日のニューヨーク商品取引所(COMEX)で$1519.3/tozと、前日比21%上昇した。これまで快進撃を続けてきた金相場が10月21日から下落し、銀も追随した。金銀から逃げ出した投資資金がプラチナに移行し、独歩高となっている。3年連続で供給不足になるとの予測も価格を下支えしている。
■今年93%上昇、金の6割高を上回る
10月以降のプラチナと金の国際価格の推移($/toz)
米ブルームバーグ通信によると、ロンドンのプラチナスポット価格は10月22日に$1646.03と前日比6.4%上昇し、1日当たりの上昇率では2020年以来最大となった。
もともと、プラチナは上昇が急ピッチだった。2025年年初から10月16日に付けた過去最高値($1755)までの上昇率は92.8%で、金(65.1%)や銀(82.0%)の直近高値までの上げ幅よりも勢いは強い。このため、ひそかに注目していた投資家が多く、金銀に過熱感が出たタイミングで投資資金を移行させたケースが多かったもようだ。
■25年は26トンの供給不足か
プラチナを巡っては、供給不足懸念も強い。業界団体の世界プラチナ投資評議会(WPIC)が9月10日に発表した2025年4-6月期のレポートによると、2025年の世界のプラチナ需給は26.4トンの供給不足になる見通しだ。
過去10年間のプラチナ需給バランス
(出所:WPICレポート)
不足量は2024年の30.1トンからは縮小するとみられるものの、供給不足は3年連続となる。WPICは2025年のプラチナ供給について「鉱山生産は、昨年のように仕掛かり在庫の処理による嵩上げができないため、前年比で6% 減る」と予測する。一方で需要は自動車などの工業向けは弱いが、宝飾品向けや中国のコインなどの投機対象向けが支える。結果として、供給が不足することになるとした。
プレスリリース:WPIC プラチナ四半期レポート2025年第2四半期
(IR Universe Kure)