JX金属は10日、同社が参画し、現在フィージビリティスタディが進行中の豪州ミネラルサンド鉱床開発プロジェクトに、丸紅が新たに参加することで合意したと発表した。丸紅は1,500万豪ドル(約14.8億円)を拠出し、事業化時に同プロジェクト権益の最大5%まで取得する権利を得るという。
JX金属グループは、半導体材料/情報通信材料の製造・開発に不可欠な原料である銅やレアメタルを中心ドメインと位置づけ、その必要量の安定確保を目指してきている。オーストラリアのRZ Resourcesが保有していた同プロジェクトへの参画もその一つで、6月に同社との契約締結を発表していた。
RZ社とともに同プロジェクトのフィージビリティスタディや環境影響評価を進める一方、事業推進に向けて参画パートナーシップの拡大活動を図る中で、丸紅の新たな参加を得るに至ったという。
同社では「丸紅は、金属資源ビジネスに対して豊富な知見と実績を有し、チリ銅鉱山への共同出資やパンパシフィック・カッパー株式会社への参画など、当社グループと長年にわたり協業関係を築いてきたパートナー。今回の参加により、丸紅のネットワークを活用したレアメタル・レアアース販売先の獲得が期待され、本プロジェクトの一層の推進につながるものと考えている」としている。
(IRuniverse G・Mochizuki)