2026年2月下旬~3月上旬のレアアース市況は上昇。先高観の強い軽希土類の金属ネオジムを中心に、多くが3月6日に動きを見せた。ただ、中東での紛争拡大とそれに伴う原油高が精錬コストの増加懸念を誘い、先行き不安も出てきている。
■中国指数、3月に入り伸び悩み
中国の業界団体である中国稀土協会が3月4日に発表した2月のレアアース価格指数は285.4と、1月の235.3から上昇した。最安値が2月2日の257.6、最高値は2月27日の307.5で、月末に向け上昇する展開だった。3月10日のレアアース価格の平均値は285.2と、3月に入ってからは伸び悩んでいる。
中国レアアース指数の推移

(出所: 中国稀土協会)
上海有色網(SMM)は3月5日までのレポートで、「下流の金属工場で観測的な気持ちが高まり、一部のトレーダーは出荷促進のために積極的に価格を引き下げた」と伝えた。背景には、中東での紛争激化とそれに伴うレアアース精錬コストの増加懸念が考えられる。
■イットリウムや中重希土類も上昇
金属ネオジムの価格推移(99% FOB China)($/Kg)

磁石向け需要の大きな軽希土類のネオジムは3月6日に$167.25/kgを付けた。前週から7%と大幅に値上がりし、2022年7月以来の高値に上げている。磁石向けの軽希土類は、連休前から中国当局による生産制限に伴う分離企業の稼働制限などを背景に供給懸念が強く、先行きに楽観的なムードが根強い。
酸化イットリウムの価格推移(99.999% FOB China)(S/Kg)

ほかのレアアースも3月6日に軒並み上げた。酸化イットリウムは$23.05/kgと2013年11月以来およそ12年半ぶりの高値を付けた。過去1年間では3.4倍に値上がりした。酸化イットリウムは2025年秋から資源枯渇懸念が意識されて急伸。2026年に入り伸び悩んだが、再び勢いがついてきた。
金属ジスプロシウムの価格推移(99.5% FOB China)($/Kg)

金属テルビウムの価格推移(99% FOB China)($/Kg)

中重希土類の代表格である金属ジスプロシウムも同日に仲値$315/kgに、金属テルビウムも$1340/kgにそれぞれ上げた。金属ジスプロシウムは2024年10月以来、金属テルビウムは2023年12月以来のそれぞれ高値となる。
金属ランタンの価格推移(99% FOB China)($/kg)

一方、金属ランタンは2025年12月下旬から横ばいが続く。
3月10日
中国税関総署が3月10日に発表した中国の2026年1-2月の貿易統計で、レアアース輸出量は前年同期比23.0%増の1万468トンだった。
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3月4日
オーストラリア証券取引所(ASX)に上場する同国資源の デートライン・リソーシズ(Dateline Resources)は3月4日、買収した米国の重希土類鉱床について、探査を始めたと発表した。
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3月2日
日本政府が出資する豪資源大手のライナス・レアアースは3月2日、自社ホームページ上で、「マレーシア政府から、同国でのレアアース精製事業を10年間延長する認可を受けた」と発表した。
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2月25日
時事通信は2月25日、「日本の政府開発援助の実行機関である国際協力機構(JICA)が同日、マレーシアに対しレアアースなどの重要鉱物の資源開発で技術支援を始めると発表した」と報じた。
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(IR UNIVERSE KURE)