米資源のフリーポート・マクモランは11月18日、自社ホームページ上で、9月に発生した事故で操業を停止しているインドネシアの銅鉱山について「2026年4-6月期に操業を再開する」と発表した。同社の操業停止が要因の1つとなり世界の銅供給量に不安が高まっているが、来年にはこの件に関しては解消される見通しとなった。

■ 生産見通し、従来の水準達成か
プレスリリース:Freeport-McMoRan Inc. - Freeport Provides Update on Restart Plans for Grasberg Minerals District
同社はリリースで、事故が起きたインドネシア中部パプア州のグラスバーグ・ブロック・ケーブ地下鉱山について、「事故の影響を受けなかった部分は既に10月下旬に操業を再開した」と説明した。影響があった部分についても段階的に操業を再開する見通し。2026年の同鉱山の生産量は銅が約10億ポンド(約4億5000万キログラム)、金が90万トロイオンスと、2025年時点の目標を達成できるとしている。同社はこの鉱山での鉱物生産を拡大する方針で、2027年-2029年の3年間には、年平均で銅16億ポンド、金130万オンスの生産を見込む。
グラスバーグ鉱山は、チリのエスコンディダに次ぐ世界第2位の銅鉱山。フリーポートとインドネシア政府が共同で所有する。
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■銅価格、供給不安根強く高止まり
過去1年間のLME銅価格の推移($/ton)

ロンドン金属取引所(LME)での銅相場は高止まりしている。11月19日は現物$1万784/tonだった。10月29日には$1万1067まで上げる場面があった。過去最高値圏にあるだけに過熱感が強いが、先行きの供給不足への懸念も根強く、下落に転じる気配も乏しい。
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(IR Universe Kure)