日本製鉄と中山製鋼所は26日、5月9日に基本合意書の締結について公表した両社の共同出資による合弁会社の設立や、同合弁会社が新設する電気炉を用いて中山製鋼所が鉄鋼製品を製造し当社が購入することなどを内容とする業務提携について、合弁契約をこのほど締結した。
業務提携を通じて、競争力ある商品ラインナップを一層拡充することで、顧客の様々なニーズへの対応力を強化。建設分野をはじめとする国内各分野での需要捕捉を推進する方針だ。
合弁会社の仮称は「NN製鋼合同会社」。出資額は最大557億円で、出資比率は日本製鉄:49%、中山製鋼所:51%。2026年3月の設立を予定している。設備の総投資額は将来の諸物価・為替・設計等の変動可能性を考慮し、最大1055億円になると発表している。
業務提携後は、合弁会社が中山製鋼所船町工場構内に電気炉及び建屋を新設し、中山製鋼所に賃貸。中山製鋼所が同電気炉を活用しスラブを製造する計画だ。日本製鉄はスラブの一部を購入。または追加でスラブの圧延業務などの加工工程を中山製鋼所に委託し、加工後のホットコイルなどを購入するという。
(IRuniverse K.Kuribara)