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パンジャブ州首相率いる代表団が来日 東京・帝国ホテルで投資環境ロードショーを開催

2025/12/03 16:03 FREE
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パンジャブ州首相率いる代表団が来日 東京・帝国ホテルで投資環境ロードショーを開催

パンジャブ州首相率いる代表団が来日!
東京・帝国ホテルで投資環境ロードショーを開催

2025年12月3日、インド大使館(在京)とパンジャブ州政府は、Bhagwant Mann 州首相を団長とする代表団を東京・帝国ホテルに迎え、最新の投資環境を紹介するロードショーを実施した。会場の「富士の間」には、日本の製造、金属、食品、IT、エネルギーなど多様な企業関係者が集まり、同州の産業戦略と日系企業との協業可能性をめぐって活発な議論が交わされた。日英同時通訳も配置され、政策担当者・州要人・日系企業が一堂に会する貴重な場となった。

■ パンジャブ州の投資魅力:透明性・スピード・日本との深い関係

パンジャブ州は人口約2,700万人の北部有力州。
製造業、ESDM(電子システム・デザイン&製造)、農業・食品加工、テキスタイル、IT/AVGC、再エネルギーまで、幅広い産業クラスターを形成している。

事業環境においても、

  • Ease of Doing Business:Top Achiever
  • LEADS 2024:Fast Mover
    と高評価を獲得。政府手続きの透明性と迅速さが特徴で、主要都市には製造・IT・食品加工を中心とする強固な産業基盤が整う。

さらに州政府は Japan Desk を設置し、日本関連企業を積極支援。すでに 70〜100社規模 の日系企業が進出しており、愛知製鋼、住友商事、ユニクロ、GSW などの名前も挙がった。同州最大の投資イベント PPIS(Progressive Punjab Investors’ Summit) では、2019・2021・2023年と 3回連続で日本をパートナーカントリー に指名しており、「日本を最重要パートナーとする」姿勢が明確だ。

■ 当日のハイライト:州首相挨拶と日系企業へのメッセージ

Mann州首相は講演で、

  • 食糧安全保障
  • イノベーション主導型経済
  • 若者への良質な雇用創出
  • 投資家の信頼向上
    を重点政策として紹介。

行政手続きでは、

  • Fast Punjab Portal:許認可の完全オンライン化・進捗トラッキング
  • 45営業日以内の許認可処理
  • Right to Business Act
    など、投資家向けの制度強化を強調した。

加えて、「日本の投資家が“故郷に帰ってきたような”安心感を」
というメッセージと共に、交通アクセス、ガバナンス、若い労働力、スキルの高さをアピール。スポーツ科学やホッケー・クリケット分野での日本との協働、観光・教育・スポーツの文化交流にも意欲を示した。

Minister Sanjeev Arora 氏

■ 日本企業×パンジャブ:協業事例と産業トップからの声

Industry Experience Sharing では、

  1. Vardhman Steels(Sahit Jain 氏):愛知製鋼とのJV事例
  2. Hero Motors(Pankaj Munjal 氏)
  3. Xlscout(hiroyo Clemente 氏)
    が登壇。

州政府からは Industries & Commerce Minister Sanjeev Arora 氏 が、最新の投資制度・優遇措置、重点産業、日系企業との協業モデルについて解説した。

地域文化としての 音楽、アニメーション産業、スポーツ の成長も紹介され、「パンジャブは世界のモデルになれる」との発言が印象的だった。

■ JETROコメント:インド市場の重要性と“次の一歩”

閉会スピーチでは、JETROニューデリ事務所の鈴木氏が登壇。
「中長期的な成長ストーリーを描ける国は、今やインドしかない」と強調した。

またインド市場の重要性は日本・インドの協業テーマにも表れていると語っていた。例えば、2014年の政府関係のセミナータイトルは:Make in Indiaであったが2025年は「AI・量子・デジタル」などハイテク領域へと劇的に変化。また、「貿易だけではインド市場は開拓できない。投資・ローカルパートナーとの連携が不可欠」とし、どの州・どの都市から入るかが戦略上重要であると指摘。パンジャブ州はその有力候補の一つになり得ると述べた。

ジェトロ・ニューデリ事務所代表 鈴木氏

■ ネットワーキング:多様な日本企業が交流、関心は“EV後の新産業”へ

ランチ交流会では、食品、金属加工、IT、スタートアップ、再エネなど、多様な日本企業と代表団との名刺交換が相次いだ。
IRuniverseも、JiiPA、投資家、人材紹介、自動車、スチールの各社と交流し、「インドの廃車リサイクル」「水素エネルギー」などのがキーワードとして上がり、次世代分野に関心が集まる様子が見られた。

Bhagwant Mann 州首相(パンジャブ州)
エアコン内部の70%の部品・資源を取り扱う会社Amberの代表の方々 Singh氏
愛知製鋼の木下氏と棚町氏

■ 次のステップ:来年1月IRuniverseはジャイプールへ。3月にはパンジャブで投資サミット開催

最後に、州側より
Progressive Punjab Investors’ Summit
2026年3月13–15日|SAS Nagar(モハリ)開催
への公式招待が行われた。

また、IRuniverseはジャイプールで来年1月に開催されるMRAI主催のイベントにも参加予定:MRAI Jaipur - IMRC 2026 Convention & Exposition

ジャイプールツアーを組み現地から最新情報をお届けしてまいります!!

(IRuniverse, R.S.)

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