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中国、スクラップ注力方針相次ぐ ブラックマス関税引き下げ、スラグ利用も向上へ

2026/01/07 13:47
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中国、スクラップ注力方針相次ぐ ブラックマス関税引き下げ、スラグ利用も向上へ

 中国はリサイクルやグリーン経済への支援策を相次いで打ち出した。1月1日付でブラックマスの輸入関税を引き下げたのをはじめ、4日には企業の逆物流システム促進を含めた再利用促進方針を示した。また、2025年末には鉄鋼スラグなどの再利用目標も掲げ、国を挙げてスクラップに注力する。

■ブラックマス輸入関税6.5%→3%

 中国税関総署が2025年12月31日に発表した2026年の関税調整計画では、1月1日付で関税割当品を除く935品種に対して暫定輸入税率を導入した。この中にリチウムイオン電池のスクラップであるブラックマスが含まれ、中国はブラックマスの輸入関税を、2025年までの6.5%から3%に引き下げた。

 米ブルームバーグ通信は1月5日、ブラックマス輸入関税の引き下げについて「過剰設備に悩むリサイクル業者に原料をより多く供給するとともに、採掘資源への依存を減らす」ことが目的と指摘した。

 

プレスリリース(税関総署): 海关总署公告2025年第260号(关于执行2026年关税调整方案及有关事宜的公告)

 

■新エネ車支援姿勢は継続、企業に逆物流システム奨励

 一方、商務省や発展改革委員会などの中国政府の9部門は1月4日、「グリーン消費の促進方針」を発表した。この中で、新エネルギー車の購入支援の方針を示したほか、 家具、家電、自動車などの製造業者に対し、逆物流システムを確立し、法律や規制に従って部品を再利用することを奨励するとした。リサイクル企業に対する金融機関からの優遇強化も促した。

 

プレスリリース(商務省):商务部等9部门关于实施绿色消费推进行动的通知

 

■スラグや尾鉱を再利用へ

 スクラップへの注力は国を挙げての方針だ。中国国務院(政府)も2025年12月27日、固体廃棄物の処理についての方針を発表した。 2030年までにバルク固形廃棄物の年間包括的利用量を45億トン、再生可能資源の年間リサイクル量を5億1000万トンにするとの目標を掲げた。

 バルク固形廃棄物では、スラグ、尾鉱、関連鉱石、赤泥、建設廃棄物の総合利用能力を向上させる。また、重金属鉱山、尾鉱池、貯蔵(スラグ)ヤード、有害廃棄物埋立地などの環境安全危険の調査と是正も進める。その上で、2030年までに中国国内の廃棄物貯蔵の60%以上を処理し、赤泥池や尾鉱池における環境リスクと隠れた危険の払拭を完了させるとした。

 

プレスリリース(国務院)国务院关于印发《固体废物综合治理行动计划》的通知_环境监测、保护与治理_中国政府网

 

(IR Universe Kure)

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