海洋研究開発機構(JAMSTEC)の地球深部探査船「ちきゅう」が1月12日、南鳥島沖の排他的経済水域(EEZ)の海底下に存在するレアアース・レアメタル泥の試験掘削に向け、清水港(静岡市清水区)を出航した。試験期間は2月14日まで。2027年2月の本格的な採鉱試験につなげることを目指す。水深約6000メートルでの試験採掘は世界初。
■海中海上でモニタリング
プレスリリース:南鳥島EEZ海域でのレアアース泥採鉱システム接続試験の実施について | JAMSTEC | 海洋研究開発機構 | ジャムステック
JAMSTECの12月23日の発表によると、今回の試験では、海底に向けてレアアース泥を採鉱する揚泥管や機器等を接続しながら降下し採鉱機を海底に貫入させる、一連の作動を検証する。また、採鉱作業中の海洋環境モニタリングでは、海底に「江戸っ子1号COEDO」、環境DNA自動採取装置、ハイドロフォンの各装置を設置して、採鉱作業中の海洋環境を観測する。さらに洋上では、生物光合成反応を利用した汚染監視システムなどの観測装置の性能試験も実施する。
試験採掘のイメージ

(出所: JAMSTEC発表資料)
■レアアースだけでなくコバルトやマンガンも
南鳥島沖のレアアース・レアメタルを巡っては、2024年にMIRUが共催した「レアアースシンポジウム in Tokyo」で東京大学工学部長の加藤泰浩教授が初めて全容を明かし、追って正式発表した。
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その後もMIRUでは海底資源の内容などを詳報してきた。地図にもあるとおり、海底に眠るものは世間で言われるレアアースだけではないことに注目しておきたい。
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南鳥島の周辺地図

(出所: JAMSTEC発表資料)
(IR Universe Kure)