日本鉄鋼連盟が発表する、特殊鋼熱間圧延鋼材の生産・消費・在庫量推移及び貿易統計によるステンレス鋼輸入量・輸出量推移を基に、2025暦年のステンレス熱間圧延鋼材鋼生産、ステンレス鋼輸入(12月速報)・輸出量を整理した。
ステンレス鋼の2025暦年の輸入量は過去最高を更新する見通しとなった。
<2024年度 生産量・輸入量・輸出量>
2024年度のステンレス鋼熱間圧延鋼材生産量は、205万6,660トンとなり、200万トントンを下回った2023年度のステンレス鋼熱間圧延鋼材生産量(195万3,757トン)比では5.3 %増となった。月換算では、17万1,388トンだった
2024年度のステンレス鋼輸入量は30万5,702トンと2021年度(29万トン3,464トン)をも上回り、過去最多となった。月換算では、約2.55万トン。
2023年度のステンレス鋼輸入量(25万4,420万トン)比では20.2 %増だった。
2024年度のステンレス鋼輸出量は、73万602トンとなり、2023年度(67万8,595トン)比7.7 %増。月換算では、約6.1万トンだった。
<2025暦年 生産量見通し・輸入量見通し・輸出量>
2025暦年のステンレス鋼熱間圧延鋼材の生産量は、205万6,208トンと2024暦年(204万6,025トン)比0.5 %増の見通しとなった。
ステンレス鋼最終鋼材生産量では、2024暦年(184万4,412トン)並の184万4,692万トンの見通し。
2025暦年のステンレス鋼輸入量は、31万2,739トンとなり、2024暦年(29万5,313トン)比5.9 %増、過去最高となった2022暦年(30万9,062トン)比1.2 %増となる見通し。
2025年暦年のステンレス鋼輸出量は、72万7,375トンとなり、2024暦年(71万6,353トン)比15.4 %増。月換算では、約6.06万トンとなった。
<2025年度上半期実績>
2025年度上半期のステンレス鋼熱間圧延鋼材生産量は、105万9,492トンとなり、2024年度上半期(102万4,549トン)比3.4 %増となった。月換算では、17万6,582トンとなった。
2025年度上半期のステンレス鋼輸入量は15万8,878トンとなり、前年度同期(15万 2,194トン)比4.4 %増となった。月換算では、約2.65万トン。
2025年度第3四半期(10月~12月)のステンレス鋼輸入量(速報)は、7万5,466トンとなり、前年同期(7万5,113トン)比0.5 %増と微増となる見通し。月換算では、約2.51万トン。
2025年度上半期のステンレス鋼輸出量は、36万8,757トンとなり、前年度同期(36万8,358トン)比0.1 %増の微増だった。月換算では、約6.15万トン。
2025年度第3四半期(10月~12月)のステンレス鋼輸出量は、17万4,944トンとなり、前年同期(17万8,571トン)比2.0 %減となった。月換算では、約5.8万トン。
図1にステンレス鋼 熱間圧延鋼材生産量、ステンレス鋼輸出量及びステンレス鋼輸入量の暦年推移とともに、2025暦年の上半期及び2025暦年の比較を示す。ただし、2025暦年のステンレス鋼熱間圧延鋼材生産量及びステンレス鋼輸入量は見通しである。

図1 2025年度上半期の熱間圧延鋼材生産量・輸出量・輸入量
図2に生産量(熱間圧延鋼材)、輸出、輸入量の四半期推移を示す。

図2 生産量(熱間圧延鋼材)、輸出、輸入量の四半期推移
生産(熱間圧延鋼材)量は、21年度第2四半期をピークに減少傾向を示した。
2023年度第2四半期後、ゆるやかに増加傾向を示したが、25年に入りやや減少した。 2025年度第2四半期は増加した。
ステンレス鋼材輸入量は、2022年度第1四半期をピーク(8.5万トン)に、2022年度第4四半期に5.3万トンまで減少。その後、増加傾向示し、2025年度第2四半期は8万トンを超えた。2025年度第3四半期(速報値)では7.5万トン台となった。
ステンレス鋼材輸出量は、2019年度第2四半期をピークに減少傾向を示し、2024年度第1四半期から18万トン前後で推移した。2025年度第2四半期は約20万トンとなったが、 2025年度第3四半期は再び17万トン台に減少。
<ステンレス熱間圧延鋼材生産量 11月>
2025年11月のステンレス熱間圧延鋼材生産量は、15万8,489 トンとなり、前月10 月(15万7,993 トン)比 では0.3 %増と減なった。
前年同月(17 万8,511トン)比でも11.2 %減。2か月連続で減少した。
2025年11月のステンレス熱間圧延鋼材鋼種別内訳をみると、
Cr系生産量は前年同月(74,368トン)比5.6 %減の70,240トン(前月10月は66,058トン)、
Cr-Ni系(304系)は同(70,161トン)比19.8 %減の56,283トン(前月は59,073トン)、
Cr-Ni-Mo系 は同(12,663トン)比14.3 %増 の14,473トン(前月は14,818トン)、
その他系は同(21,319トン)比17.9 %減の17,493トン(前月は18,044トン)と、 前年同月比では、Cr-Ni-Mo系鋼種が増加した。
前月比では、Cr系鋼種が増加した。
参考記事
ステンレス鋼材国内市場近況2025 #42 2025年11月及び2025暦年見通し 熱間圧延鋼材生産・消費・在庫
<ステンレス鋼輸入量>
一方、2026年1月30日に鉄鋼連盟が発表した鉄鋼輸出入概況によれば、 2025年11月(確定)のステンレス鋼輸入量は2万5,683トンとなり、2025年10月(2万5,828トン)比0.6 %減、 前年同月(2万2,468トン)比14.3 %増なった。
2025年12月(速報)のステンレス鋼輸入量は2万3,955トン。 2024暦年のステンレス鋼輸入量は29万5,313トンと過去最多となった2022暦年(30万9,062トン)を下回るものの、2023暦年(23万9,354トン)比23.4 %増。月換算では、約2.5万トンとなる。
2024年度のステンレス鋼輸入量は30万5,702トンと2021年度(29万トン3,464トン)をも上回り、過去最多だった。月換算では、約2.55万トン。
2025暦年(速報)の輸入量は、31万2,739トンとなり2024暦年(29万5,313トン)を上回り、過去最高の2022暦年(30万9,062トン)をも上回る見通しとなった。月換算では約2.6万トン。
<ステンレス鋼輸出量>
2025年12月のステンレス鋼輸出量は6万4,855トンとなり、2025年11月(5万7,210トン)比13.4 %増、前年同月(5万4,051トン)比20.0 %増となった。
2024暦年のステンレス鋼輸出量は、71万6,353トンとなり、2023暦年(68万7,942トン)比4.1 %増だった。月換算では、約6.0 万トン。
2024年度のステンレス鋼輸出量は、73万602トンとなり、2023年度(67万8,595トン)比7.7 %増だった。月換算では、約6.1万トン。
2025暦年のステンレス鋼輸出量は、72万7,375トンとなり、2024暦年比1.5 %増となった。月換算では、約6.06万トン。
図3に、ステンレス鋼 生産(熱間圧延鋼材)・輸出・輸入量 月推移を示す。
ステンレス熱間圧延鋼材月平均生産量(青折れ線グラフ:右軸)推移を見ると、21年7月~9月期をピークに22年上期は20万トン前後で推移してきたが22年10月以降20万トンを下回った、て以降20万トンを下回る減少傾向を示した。 2023年1月から生産量は16万トン前後で推移していたが、その後、6月、11月、2024年に入って、2月及び2024年5月~8月及び11月及び12月と、17万トン台の頻度が増加し、徐々に増加傾向にあった。2025年5月、7月及び8月は18万トン台に達した。しかし10月及び11月は15万トン台に減少した。
ステンレス鋼鋼材の月平均輸入量(赤折れ線グラフ:右軸 倍率10倍)推移によれば、2023年下期から増加傾向を示し、2024年度は23万トン前後で推移していたが、2025年1月と9月には3万トンを超えた。
ステンレス鋼鋼材の月平均輸出量(黄緑折れ線グラフ:右軸 倍率5倍)推移によれば、2023年及び2024年は6万トン前後で推移していたが、2024年12月には5.4万トン、更に1月には5.1万トンと減少傾向を示した。その後、大きく変動して推移。2025年3月及び9月は7万トン台となった。

図3 ステンレス鋼 生産(熱間圧延鋼材)・輸出・輸入量 月推移
(IRUNIVERSE tetsukoFY)