中東での紛争発生から1週間余り。戦況に膠着感が漂い始める中、原油価格も高止まりしている。原油高とホルムズ海峡の実質封鎖は当然ながら採掘企業のコスト増大や材料高といった面で世界の鉱業に影響する可能性がある。
■アジアと欧州の鉱山は原油高に脆弱
BMOキャピタル・マーケッツがウッド・マッケンジーのデータを用いて行った試算をmining.comが3月13日に報じた。報道によれば、影響はまず商品によって異なる。原油の平均価格が$100/barrelと2025年の平均価格よりも47%値上がりした場合、採掘コストの増加率は、
鉄鉱石 20%
銅 16%
金 9%
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となる。また地域別では、欧州やアジアの鉱山の採掘コストが原油価格に左右されやすい。BMOは、アフリカ大陸とアメリカ大陸の鉱山は現地での動力源を所有しているケースが多く、自家発電や燃料の効率化などに取り組む鉱業企業が多いことから、石油価格の混乱に対し比較的狂人だと指摘した。
足元では原油相場は再度上昇の兆しを強めている。米ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)でWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の期近の4月物は3月14日に$98.71と再び$100に接近した。世界エネルギー機関(IEA)などが石油備蓄の協調放出を決めたが、一時的な対応措置に過ぎないとして、紛争の長期化とともに原油相場の高止まりを懸念する声が多い。
過去3か月間のNY原油先物相場の推移(WTI)(4/barrel)

■硫黄価格は過去最高値、アンモニアにもひっ迫懸念
海峡封鎖に伴う流通の混乱を巡っては、原油以外ではやはり硫黄の運搬遅延が、銅溶媒抽出や電解採集作業のコストを増加させる可能性があるという。硫黄価格は3月11日に一段高となり、RMB4750/tonと過去15年間での最高値を付けた。
過去15年間の硫黄価格の推移(RMB/ton)

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また、アンモニアも供給懸念が強まる。アンモニアは炭化用の硝酸アンモニウムの主要な原料だが、輸出は約5分の1がホルムズ海峡を通過しているという。
(IR Universe Kure)