レアアースやウラン探鉱のプロジェクトを手がけている豪州企業HRE社(Heavy Rare Earths Limited)は、3月26日、過去の歴史的な探査ではウランに焦点が当てられていた南オーストラリア(SA)州Curnamona 地域Bonython重要鉱物回廊(BCMC)沿いの探鉱地Radium Hill型鉱化帯内にて、これまで認識されていなかったモナザイトおよびゼノタイムの存在が発見されたとの声明を発表した。モナザイトおよびゼノタイムは高価値の希土類元素を含む母岩であり、非常に需要が高いと考えられている。
HRE社は、オーストラリア研究評議会(ARC)傘下の「未来の重要資源センター(CCRF)」の一環として、アデレード大学の研究者らと協力してCurnamona地域の重要鉱物資源の可能性を調査しており、今回の結果はこの予備調査としての分析の中で明らかになったもの。
Radium Hilでは、希土類元素(REE)、スカンジウム(Sc)、イットリウム(Y)の存在は採掘の初期段階(1908年~1961年)から知られていたものの、これらはこれまで常に、主たるウラン鉱物であるデビダイトと鉱物学的に関連していると考えられてきたのだという。なお、モナザイトおよびゼノタイムとデビダイトの成因的な関連性は、現段階では依然として不明であり、CCRFによる継続的な調査の対象となっているとも述べられている。
初期段階の研究での発見であることから、商業的な重要鉱物の発見となり得るかはまだ断定できないとしながらも、モナザイトおよびゼノタイムがRadium Hill型鉱化と関連付けられたのは今回が初めてであり、同社は非常に意義深い発見であるとして、また自社の多品目重要鉱物の開発戦略をさらに強化するものでもあるとして、大きな期待を寄せている。
(IRUNIVERSE A.C.)