米レアアース大手のUSAレアアース(USA rare earth)は4月9日、自社ホームページ上で「当社と欧州の投資ファンドであるインフラヴィア(InfraVia)が、仏レアアース分離企業のカレスター(Carester)に出資する」と発表した。カレスターには日本政府も出融資しており、日米欧で同社が南仏に建設予定のレアアース磁石リサイクル工場の建設を支援する形になった。
■米側とファンドがそれぞれ12.5%を保有へ
カレスターも同日、同様の発表をした。発表によると、USAレアアースとインフラヴィアは、それぞれカレスターの発行済み株式の約12.5%を保有することを目的とした投資期限表を締結した。インフラヴィアには仏政府が別ファンドを通じて出資しており、仏政府からの間接的な出資となる。
出資に伴い、カレスターはレアアース生産子会社であるカレマグ(Caremag)を通じ、USAレアアースの欧州子会社に向けてレアアース酸化物を供給する。カレスター側は、USAレアアースから技術供与を受けるとともに、USAレアアースが所有する米テキサス州から産出のレアアース鉱石を原材料として使用する。
■JOGMECと岩谷産業が南仏工場に出資
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カレマグは仏南西部ピレネー・アトランティック県のラック工業団地内に、重レアアース工場を建設中だ。これには日本の経済産業省が参画している。
エネルギー・金属鉱物資源機構(JOGMEC)と岩谷産業が共同で設立する「日仏レアアース(Japan France Rare Earth Company)」が、1億1,000万ユーロの資本および株主ローンを提供し、カレマグが生産する重レアアース(ジスプロシウム、テルビウム)について、将来の日本の需要の2割相当の供給を見込む長期供給契約を締結済みだ。カレマグの工場は2025年春に着工し、2026年末に稼働予定となっている。
カレスターは発表資料中で、今回のUSAレアアースとインフラヴィアからの出資について、「南仏で展開するレアアースのエコシステムプロジェクトの一環として行われる」と説明した。
(IR Universe Kure)