新日本繊維(千葉県我孫子市、深澤裕代表)は9日、自社開発した高機能・環境配慮型の次世代繊維「BASHFIBER®」(バッシュファイバー)の製造過程において、レアアース元素(REEs)を取り出す基礎研究に成功したと発表した。
「BASHFIBER®」は、主に⽯炭火力発電所や工業用ボイラーなどで⽯炭を燃やした際に残る「⽯炭灰」を原料にしており、高強度で耐熱性や耐薬品性をもつアップサイクル素材であることから、グラスファイバー(ガラス繊維)などに代わる高機能・環境配慮型の次世代繊維として幅広い分野への利用可能性が広がっている。
⽯炭や⽯炭灰にREEsが含まれていることは、学術的には以前より知られておりアメリカなどで研究が進められているが、新日本繊維が研究開発する分離・回収技術は、米国とは異なる手法で、⽯炭灰というエネルギー・産業副産物から重要鉱物資源であるREEsを回収し得ることを示すものであり、今後の研究開発の進展により、資源安全保障およびGX(グリーントランスフォーメーション)への貢献が期待される。
同研究成果は基礎研究段階のものであり、今後、多産業から成る事業パートナーの拡大や新たな資金調達を通じて実用化とその拡大に向けた検証を進めていく予定だ。
(IRuniverse K.Kuribara)