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酸化イットリウム価格が27ドル超え 資源枯渇感強まる、国際価格は一部で高騰も

2026/04/14 16:47
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酸化イットリウム価格が27ドル超え 資源枯渇感強まる、国際価格は一部で高騰も

 中希土類の酸化イットリウムが一段高となっている。4月9日に$27.75/kgと、節目の$27を超えた。2013年4月以来13年ぶりの高値水準にある。中国が2025年4月にイットリウムを含むレアアースを輸出規制の対象に加えた。中国内でも資源枯渇感の強いイットリウムは、供給不安が強まっている。

■すぐに欲しい企業が1000ドル超えで取引も

 

過去3か月間の酸化イットリウムの価格推移(99.999% FOB China)(S/Kg)

 

 4月10日の日本経済新聞は「英調査会社アーガス・メディアによると、イットリウムは9日時点で1キログラムあたり1000ドル(中国外での指標となる欧州価格)と過去最高値を更新した」と伝えた。miruデータは欧州価格だけでなく、中国のレアアース企業や日本の輸入商社などのヒアリングを経ての算出となるため、情報源に相違がある。

 ただ、レアアースを手掛ける専門商社のトップは「中国規制で流通が細っているため、すぐに欲しい企業が高値で調達しているケースがある」とし、国際市場では実際に1000ドル程度での取引が成り立っているケースがあると指摘した。このトップは「日本向けには輸出規制が厳しく全く輸出されていない」とも語った。

 

過去15年間の酸化イットリウムの価格推移(99.999% FOB China)(S/Kg)

■単体で抽出するのが難しいイットリウム

 酸化イットリウムは2025年秋から資源枯渇が意識されて急伸。2026年に入り伸び悩んだが、再び勢いがついている。

 イットリウムの供給は他のレアアースと同様に、鉱石レベルで中国産とミャンマー産が大部分を、精製が中国製で9割を占める。他のレアアースと成分が似ており、単体で抽出するのが難しいのが特徴だ。半導体や防衛製品のほか、電気自動車(EV)向けやセラミックス、ニッケル水素電池の電解液などに使われる。

 

関連記事: レアアース供給に潜む「静かなる危機」:イットリウム輸入停止の衝撃と現場の悲鳴

 

(IR Universe Kure)

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