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26年リチウム市況#4 再び上値を追う展開にーーEV販売さえず持続力試される展開

2026/04/24 16:35
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26年リチウム市況#4 再び上値を追う展開にーーEV販売さえず持続力試される展開

 上下動を繰り返し方向感の定まらなかったリチウム市況が再び上値を試し始めている。主要指標の炭酸リチウム(99.5%、China)は24日現在、3月上旬比で1万3,000元の幅で水準を切り上げて1トン16万9,000元(仲値)の水準にある。成長分野のBESS(バッテリーエネルギー貯蔵システム)向けの出荷増期待などがその背景にある。ただ、主力仕向け先になるEV市場の低迷で実需の戻りは鈍く、期待先行気味の展開になっている。上げ余地をなお残しつつも、高値で年初来初の17万元の大台乗せとなる中、持続力が試される局面になってきた。

 

 24日現在、(99.5%、China)は1トン当たり安値16万5,500元、仲値16万9,000元、高値17万1,500元の水準にある。4月上旬に記録した直近安値の1トン15万3,500元(仲値)から17万元近くまで水準を切り上げてきている。

 

炭酸リチウム (99.5% China) 相場

 

 仲値ベースで年初来高値をさらに更新しそうな勢いにもみえるが、足元はいまひとつおぼつかない。主力仕向け先のEVの生産動向が冴えないからだ。10日に発表になった中国汽車工業協会(CAAM)のよる3月の新車生産・販売で、EV生産は前年同月比2.3%減の81万8,000台にとどまった。1-3月累計でも前年同期比4.4%減の193万5,000台で、実績割れとなっている。消費者向けのEV購入支援措置の縮小などが背景として指摘されている。

 

 その意味では、いまの上げ局面、中国政府などによる電力インフラ投資を受けたBESS向けの出荷増期待と、それをはやす投機筋に支えられている形で、実需の戻りは鈍い。中東情勢の混乱が長引けばBESSの有望な輸出先になる同地区向けの販売が落ち込むリスクも膨らみ始めている。

 

 結果として、改めてEVの生産・販売動向が注目される展開になってきており、それ次第で相場の持続力も決まってきそうだ 。

 

 一方、(99.5%、Delivered EU)は好調なE V販売もあり、(99.5%、China)と足並みを揃えながら上げてきており、24日現在、3月上旬比で0.7ドル高の1キロ20.15ドルの水準にある。

 

炭酸リチウム(99.5%min Delivered EU)相場

 

 ACEA(欧州自動車工業会)の発表によると、EU域内の1-3月のEV累計販売台数は前年同期比32.5%増の54万6,937台となっている。

 

 

(IRuniverse G・Mochizuki)

 

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