JX金属は11日、JX金属エコマネジメント札幌事業所(北海道札幌市)が管理する豊羽鉱山の水処理設備の一部である、おしどり沢堆積場の保管容量の増強を決定したと発表した。総額200億円を投じる。
同増強は、将来にわたり自然環境を守り、地域社会の安全・安心を確保し続けることが目的で、約15年の工期を掛けて大規模な増強工事を行う。今後、関係機関との協議を進め、必要な許認可を得られ次第、工事に着手する予定。
豊羽鉱山は、国内有数の銀・亜鉛・インジウム鉱山として、約100年間にわたり、非鉄金属資源を社会に供給してきたが、鉱量枯渇のため、2006年3月に操業を休止。同社グループでは閉山後も水処理を継続しており、2011年には処理設備の大幅な拡充も行っている。
今回、中和殿物を保管するおしどり沢堆積場の使用可能年数について改めて精密な検証を行った結果、現在の運用ペースだと2040年代半ばに保管容量の上限に達する見込みであることが確認されたことから、保管容量の増強決定に至った。2100年頃までの保管容量が確保できる想定。あわせて、近年の線状降水帯による豪雨や大規模地震に対応するための工事も同時に実施する。
(IRuniverse K.Kuribara)