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為替相場推移 TTS 3か月
(アルミ合金スクラップ詳細分析・2026年3月時点アップデート)
■数量面では、2026年3月単月は26,121トンとなり、前月(19,294トン)比135%と大幅増加。年初の落ち込みから明確な回復局面に入り、2025年12月(28,561トン)以来の高水準となった。前年同月比も115%と前年を上回り、輸出数量は持ち直し傾向が鮮明になっている。
1-3月累計は63,530トン、前年同期比96%となり、前年割れ幅は縮小。年初の低調さから持ち直しつつあり、通年では前年並み水準への回帰可能性も視野に入り始めた。
主要輸出先別の動向は以下の通り。
韓国向けは421トンで、前月比393%と急増。1~2月の極端な低水準からの反動回復がみられる。ただし、前年同月比は51%にとどまり、累計でも905トン(前年比40%)と依然低水準。構造的な縮小傾向に大きな変化はみられない。
中国向けは12,347トンで、前月比141%と大幅増加、前年同月比も163%と高い伸びを示した。累計は29,359トン(前年比135%)と一段と増加し、最大の輸出先としての地位を強化。中東情勢を背景としたアルミ原料需給逼迫や、中国国内の二次原料需要拡大を背景に、日本材への依存度が高まっている可能性がある。
マレーシア向けは2,047トンで、前月比69%と減少。前年同月比も83%で前年を下回った。累計でも7,577トン(前年比51%)と低調で、2023~2024年に拡大した数量からの調整局面が続いている。
ベトナム向けは366トンで、前月比546%と急増。ただし、1~2月が極端な低水準であった反動による面が大きく、前年同月比は73%と依然前年を下回る。累計も616トン(前年比31%)で、長期的な減少傾向に大きな変化はない。
タイ向けは6,866トンで、前月比136%と増加したが、前年同月比は76%と前年割れ。累計は16,276トン(前年比83%)で、東南アジアの中核市場としての位置づけは維持しているものの、勢いはやや鈍化している。もっとも、タイでは現地リサイクル網の整備や内国調達化の進展も指摘されており、日本材依存度は徐々に低下している可能性がある。
インド向けは439トンで、前月比203%と倍増、前年同月比も155%と高い伸びを維持。累計は801トン(前年比188%)と引き続き急拡大しており、数量規模こそ小さいが、新興需要地としての存在感が高まっている。
その他向けは3,635トンで、前月比171%、前年同月比177%と大幅増。累計でも7,996トン(前年比140%)となり、中国・タイ以外への分散が一定程度進んでいる。香港など中継拠点向けや東南アジア諸国向けが含まれる可能性がある。
■総括
2026年3月は、数量が前月比・前年同月比ともに回復し、年初の低迷局面から持ち直しが鮮明となった月である。特に中国向けの急増が全体を押し上げる構図が一段と強まっている。
一方、韓国・ベトナムは依然低迷、マレーシアも調整局面が継続。タイも中核市場ではあるが、内国調達化の進展を背景に伸び悩みがみられる。対照的にインドやその他向けは拡大傾向が続いており、中国依存を深めつつも、新興需要地への分散が同時進行する構造がより鮮明になりつつある。
(表―1、グラフ―1)。


■数量構成比では、2026年2月→3月で、
中国は 45%→47% と上昇し、引き続き最大シェアを維持。数量増加も伴っており、中国向け依存が一段と強まる形となった。
マレーシアは 15%→8% と大きく低下。数量自体も減少しており、2023~2024年に拡大した局面からの調整色がさらに鮮明となった。
韓国は 1%→2% とわずかに上昇したものの、依然として低水準にとどまり、構造的な縮小傾向に大きな変化はみられない。
タイは 26%→26% と高水準を維持。数量は増加したが、全体数量も増えたため構成比は横ばいとなり、中国に次ぐ中核市場としての位置づけを維持した。もっとも、現地ユーザーの内国調達化が進む中、長期的には日本材依存度の低下が意識される。
ベトナムは 0%→1% とわずかに持ち直し。数量自体は前月比で急増したが、依然として構成比では限定的であり、低水準が続いている。
インドは 1%→2% と上昇。数量も倍増しており、小規模ながら新興需要地としての存在感を強めつつある。
この結果、中国・マレーシア・タイの3本柱構成は、2月86%→3月81%へ低下。中国の比率上昇にもかかわらず、マレーシアの大幅低下が影響し、集中度はやや緩和された。
一方で、「その他」が11%→14%へ上昇しており、中国依存を強めながらも、インドやその他向けへの分散が同時進行する構図がみられる。総じて、輸出構成は「中国中心+タイ安定+周辺市場の選別」の色彩を強めつつ、一部で新規需要先への広がりも模索されている局面と位置付けられる。
(グラフ―2)。

■金額面では、2026年3月単月は85億30百万円となり、前月(55億09百万円)から前月比155%と大幅増加。数量回復に加え、主要仕向け地向け価格の高止まりが寄与し、年初の調整局面から一段強い回復を示した。前年同月比も163%と大幅増となり、金額ベースでは高水準への回帰が鮮明となっている。
輸出先別では、
中国向けは45億32百万円で最大。前月比147%と大幅増、前年同月比も197%と急拡大した。数量増加に加え、価格上昇も寄与しており、金額面での中国依存度は一段と強まっている。累計でも104億58百万円(前年比158%)と高水準を維持。
タイ向けは14億21百万円で、前月比150%と大幅増、前年同月比も105%と前年並みを確保。数量増と価格高止まりを背景に主力市場としての存在感を維持している。ただし、現地ユーザーによる内国調達強化という構造変化を踏まえると、中長期的には伸び余地が限定される可能性もある。累計では31億87百万円(前年比105%)と堅調。
マレーシア向けは4億86百万円で、前月比118%と増加、前年同月比も137%と前年を上回った。ただし、累計では13億04百万円(前年比60%)にとどまっており、2023~2024年の拡大局面からの調整色はなお残る。
韓国向けは1億63百万円で、前月比390%と急増したものの、前年同月比は68%と依然低水準。累計でも3億22百万円(前年比50%)と大幅減が続いており、構造的な縮小傾向に変化はみられない。
ベトナム向けは1億58百万円で、前月比588%と急回復。一方、前年同月比は97%と前年並み水準にとどまる。累計では2億55百万円(前年比40%)と依然低迷が続いており、短期的な回復かどうかを見極める局面にある。
インド向けは1億17百万円で、前月比189%、前年同月比133%と引き続き高い伸びを示した。規模は小さいものの、累計でも2億17百万円(前年比167%)と拡大基調が継続している。
その他向けは16億54百万円で、前月比177%、前年同月比223%と急増。累計でも34億42百万円(前年比176%)と高い伸びを維持しており、中継拠点や新規仕向け先を含む需要分散の動きが続いている。
■総括
3月は数量回復に加え、価格高止まりも重なり、金額面では一段強い回復局面に入った。とりわけ中国・タイ向けの増加が全体を牽引する一方、「その他」向けの急増も目立ち、輸出先の多様化が進行。もっとも、韓国の構造的縮小やマレーシア・ベトナムの不安定さは続いており、全体としては「中国中心+タイ安定+周辺市場の選別」が進む構図に変化はない。累計では191億85百万円(前年比126%)と前年を上回り、年初の弱さから持ち直しの動きが鮮明になっている。
(表―2、グラフ―3)。


■FOB価格の推移を見ると、2026年2月→3月で、全体平均(数量ウエイト加重)は286円/kg→327円/kgへ大幅上昇し、上昇基調が一段と強まった。3月は円安再進行に加え、中東紛争を背景としたアルミ原料・合金需給の逼迫が反映され、円建てベースでも価格水準が切り上がった。数量増加局面で平均単価も急伸しており、市況の強さが鮮明となっている。
仕向地別では、
韓国向けは 391円/kg→387円/kg とわずかに低下。ただし依然として高水準を維持しており、低数量下での高単価取引が継続している。
中国向けは 352円/kg→367円/kg と続伸。数量増加も伴っており、中国の二次原料需要の強さと、中国国内ADC価格高騰を背景に価格上昇圧力が続いている。
マレーシア向けは 139円/kg→238円/kg と急騰。2月の低水準から大きく切り上がり、需給引き締まりや選別的な高品位材輸出の影響がうかがえる。
ベトナム向けは 400円/kg→430円/kg と上昇し、引き続き主要仕向地の中で最も高い価格帯を維持。数量回復も伴い、高付加価値スクラップ需要の強さが反映されている。
タイ向けは 187円/kg→207円/kg と上昇。数量増加とともに価格も持ち直したものの、現地ユーザーの内国調達強化という構造変化を踏まえると、価格上昇余地には一定の制約も意識される。
インド向けは 287円/kg→266円/kg と下落。数量急増の一方で単価は反落しており、拡大局面における価格調整や調達多様化の影響が示唆される。
■総括
3月は数量回復とFOB単価上昇が同時進行する局面となり、需給のタイト化が一段と鮮明化した。とりわけ中国向けの数量・価格両面での強さが全体平均を押し上げる構図となったほか、マレーシア・ベトナム向けの高単価化も目立つ。一方、インド向けは数量拡大の反面で価格調整がみられ、仕向地間の価格差はさらに拡大している。
指標面では、LMEアルミ価格は3,065ドル→3,370ドルへ急反発し、中東紛争による供給懸念を背景に再び上昇基調が強まった。加えて、中国ADC12価格は2,915ドル→3,276ドルへ大幅上昇し、原料高を背景に二次合金市場の強含みが鮮明となっている。3月は円安再進行+LME高+中国市況高が重なる形で、FOB価格に強い押し上げ圧力がかかった月と位置付けられる。(グラフ―4,5)。


■今後の展望(アルミ合金・スクラップ市場)
今後数カ月の国内アルミ合金・スクラップ市場は、「高値維持+乱高下リスク拡大」の局面に入る可能性が高い。足元では中東紛争を背景としたLMEアルミ高、対日プレミアム急騰、円安進行が同時進行しており、原料・製品ともに歴史的な高値圏にある。国産ADC12はすでに560~580円水準に達し、一部では600円を視野に入れる声も出ている。スクラップも2S新切、ビス無、UBCを中心に連日の上げとなっており、メーカーの原料調達競争はなお激しい。
需給面では、UAEなど中東系輸入塊の不安定化が引き続き最大のリスクとなる。日本のADC需要は国産と輸入品でほぼ半々の構造であり、輸入停滞が長引けば、国産ADCとスクラップへの依存は一段と強まる。加えて、中国勢の輸出向け買い意欲が依然強く、日本発アルミスクラップ輸出のFOB価格も3月に加重平均327円/kgまで急騰。中国向けの数量・価格両面での強さが国内相場を下支えする構図が続きそうだ。
ただし、相場が一方向に上昇するとは限らない。ここにきて市場で意識され始めているのは、「高値が高値を壊す」局面である。ホルムズ海峡リスクは樹脂・塗料・部品など自動車サプライチェーン全体に波及しており、完成車メーカーが減産に動けば、最大需要家であるダイカスト業界の原料需要が急減する可能性がある。実際、ADC12の600円提示が取引成立に至っていないとの声や、中国産ADCの弱含みも、その兆候として無視できない。
総じて、4~5月は「供給不安による上昇圧力」と「需要減速懸念」の綱引き局面となる公算が大きい。中東情勢が長期化すれば国産ADC・スクラップは一段高の余地を残す一方、和平交渉進展や自動車減産が現実化すれば、歴史的高値の反動調整も視野に入る。5月連休明けの実需動向が、相場の方向性を決める最初の重要な節目となりそうだ。
主要税関数量・FOB実績 ( )内は前月実績
主要国別税関別数量・FOB実績 ( )内は前月実績
(アルミサッシスクラップ詳細分析・2026年3月時点アップデート)
■数量面では、2026年3月単月は6,457トンとなり、前月比106%と小幅増、前年同月比では171%と大幅増となった。年初からの回復基調は継続している。
仕向地別では、中国向けが2,832トンで前月比167%、前年同月比347%と急増し、全体を牽引した。一方、ベトナム向けは1,355トンで前月比61%、前年同月比64%と反落。その他向けは2,091トンで前月並みながら、前年同月比467%と高水準を維持した。韓国向けは179トンと前月比では増えたが、前年同月比45%にとどまる。
1-3月累計は16,978トンで、前年同期比157%。中国向けは5,687トン(前年比206%)、その他向けは6,129トン(同583%)と大幅増。一方、ベトナム向けは4,873トン(同79%)、韓国向けは289トン(同35%)と低調。
総じて、2026年3月は中国向けとその他向けの拡大が全体を押し上げる構図が鮮明。従来のベトナム中心から、中国+その他市場主導型へ移行しつつある。(表-1,グラフ―1)


■数量構成比では、2026年2月→3月で、中国は28%→44%へ大幅上昇し、主力市場としての存在感を一段と強めた。ベトナムは37%→21%へ低下し、前月の回復から反落。その他向けは34%→32%で高水準を維持し、韓国は1%→3%と小幅上昇したものの低シェアが続く。
この結果、中国+ベトナムの合計は65%→65%と横ばいながら、内訳はベトナム主導から中国主導へシフト。輸出構造は、中国依存を強めつつ、「その他」向けを含む分散型が並存する形となっている。
(グラフー2)

■金額面では、2026年3月単月は26億31百万円となり、前月比110%と増加、前年同月比では219%と大幅増となった。中国向けの急伸が全体を押し上げた。
輸出先別では、中国向けが11億46百万円で前月比171%、前年同月比443%と急拡大し、金額面でも最大市場に浮上。ベトナム向けは5億69百万円で前月比64%と反落、その他向けは8億33百万円で高水準を維持した。韓国向けは83百万円と前月比では増加したが、前年同月比69%にとどまる。
1-3月累計は66億97百万円(前年比193%)と大幅増。中国向けが22億70百万円(同262%)と牽引し、その他向けも23億50百万円(同728%)と急拡大。一方、ベトナム向けは19億49百万円(同96%)で前年並み、韓国向けは低水準が続く。
総じて、2026年は中国向け急拡大とその他向け高水準が全体を牽引し、ベトナム依存から中国主導型へ構造変化が進行している。(表-2,グラフ―3)


■FOB価格の推移は、全体平均で2026年2月の394円/kgから3月は407円/kgへ上昇し、9カ月連続の上昇となった。円安再進行に加え、LMEアルミ高を背景に、高値圏での推移が続いている。
仕向地別では、中国向けは396円→405円と続伸し高値維持。ベトナム向けは401円→420円と上昇、韓国向けは427円→462円と急騰し最高値を更新した。その他向けも385円→398円と上昇。
3月は数量増加とFOB高が同時進行し、特に中国・韓国向けの単価上昇が全体平均を押し上げる形となった。(グラフー4)

主要税関数量・FOB実績 ( )内は前月実績
(切削くず・打ち抜きくず 詳細分析 2026年3月時点アップデート)
■数量面では、2026年3月単月は3,862トンとなり、前月比145%、前年同月比326%と急増。回復局面から一段高の水準へ切り上がった。
中国向けが3,769トンとほぼ全量を占め、前月比144%、前年同月比346%と急拡大。その他向けは93トンにとどまり、輸出の中国集中構造に変化はない。
1-3月累計は7,365トン(前年比189%)で、中国向けが7,222トン(同219%)と牽引。総じて、中国需要回復を背景に急拡大が続く一方、中国依存の高さから変動リスクも大きい構図となっている。(表―1、グラフ―1)


■金額面では、2026年3月単月は13億14百万円となり、前月比143%、前年同月比363%と大幅増。数量増加を背景に、回復基調がさらに強まった。
中国向けが12億91百万円とほぼ全量を占め、前月比143%、前年同月比384%と急拡大。その他向けは実質ゼロに近く、中国一極依存の構図が一段と鮮明となっている。
1-3月累計は25億37百万円(前年比221%)で、中国向けが24億98百万円(同244%)と全体を牽引。総じて、中国需要を背景に急回復が続く一方、需給変動リスクも中国動向に強く左右される構造となっている。(表-2,グラフ―2)


■FOB推移は、全体平均で2026年2月の345円/kgから3月は340円/kgへ小幅低下し、調整局面が続いた。中国向けは345円→343円とわずかに下落したものの、高値圏を維持している。
一方、その他向けは3月の出荷が限定的で価格形成は実質的にみられず、引き続き中国向けが価格動向を左右する構図。数量急増の一方で単価は小幅調整となり、需給の緩和が一部反映された形だが、基調としてはなお強含み圏にある。
(グラフー3)

主要税関数量・FOB実績 ( )内は前月実績
(IRUNIVERSE S. Aoyama)