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中部鋼鈑:26/3期決算説明会を開催

2026/05/13 12:01
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中部鋼鈑:26/3期決算説明会を開催

 5月13日10時、中部鋼鈑は12日に発表した26/3期の決算を受けて説明会を開催した。説明に使われた資料はこちら。説明は、総括については金子社長が、業績については経営企画部長の中尾取締役が、それぞれ行った。

 

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 ⇒「中部鋼鈑:26/3期決算を発表。27/3期は大幅増収大幅営業増益

 

<総括>(資料2P)

 26/3期の決算については、25年2月に下方修正した。25年1月に発生した電気の事故については、迷惑と心配をおかた。改めてお詫びします。この事故の影響で、上期中は、ユーザーからの受注が事故前ほど集まらず、操業においても、新電気炉の稼働が期待レベルまで至らなかったことから、低調な業績になった。また、下期にかけて、操業は改善され、ユーザーの受注も回復してきたが、競合他社の販価引き下げ、4Qになって、スクラップの価格の高騰等によりメタルスプレッドが圧縮ということで、これが重荷となり、経常利益は11億円と、前期の25億円を下回る低調な実績となった。

 一方、27/3期の計画は、足元、中東情勢に端を発したスクラップ単価の一段の高騰に加え、今後、電力、LNG等の価格の上昇も避けられず、大変厳しい外部環境となっている。

 このような状況であるが、新電気炉は安定して稼働しており、さらに、今年の4月より製鋼工場の4直化を開始して、より多くの粗鋼を生産できる体制が構築している。これを背景に、27/3期は販売数量の増に注力していく。

 グリーン鋼材、“すみれす”を含め、ユーザーのCO2削減に貢献するという観点で、幅広いユーザーに周知され、購入を検討してもらえる環境が整ったと考えている。

 25年10月から営業組織も改変して、強化を図っている。底堅い需要が見込まれる産業機械や建設機械に今以上に注力していく。また、現在の経営業もさらに強化し、取り組んでいく。

 また、輸出にも取り組むとともに、外販スラブを再開。厳しい環境であるものの、販売数量増、生産増を図り、経常利益で10億円と前期比増益を見込んだ計画とした。

 また、本年2月に発表した資本政策の見直しに基づき、昨日、1株当たり113円と前期比+9円と、17億円規模の自社株買いを合わせて発表した。これにより、株主還元を一層進めていくとともに、資本効率を高め、投資家から見てより魅力的である投資先となるように努力していく。

 

<26/3期実績>

〇対前期(同4P)

 前年同期と対比で、記載している。売上高は、ほぼ前期並み、経常利益は減益となった。前期が電気炉の工事と事故、それから今期は事故影響と、いずれも事情があるが、メタルスプレッドの縮小が影響した。詳細については資料の9ページで説明する。

 それから、注書きしているが、特別利益で7.3億円計上、内訳を資料下に記載している。この中で保険金というのは、電気の事故の際に屋根に損傷を受けて、そこの修理代金を保険金(2億円程度)で受け取ったというもの。

 

〇対計画(同5P)

 今2月に業績を下方修正したので、概ねそれに沿った仕上がりとなった。経常利益の要因分析は、資料の10ページで説明する。

 

〇四半期毎の状況(同6P)

 4Qは、スクラップ価格が、円安であるとか、中東情勢の影響で高騰する厳しい環境だったが、増産・販売数量増、それから12月に同業他社に先駆けて値上げを唱えた効果も一部含まれており、非常に厳しい環境の中、なんとか黒字を確保できた。

 販売数量は、若干計画未達だが、休炉時代の月に4.5万トンレベルまでなんとか回復した。具体的には資料7ページを参照。

 

〇鉄鋼製品販売量(同7P)

 25/3期は、電気炉工事、それから事故等があり、比較するとすれば23/3期・24/3期になるかと思うがおおむね今4Qで月4.5万トンレベルまでなんとか回復した。27/3期はさらに上を目指していきたい。

 

〇スクラップ建値(同8P)

 これは26/3期末までの同社のH2の建物の推移。年度末にかけ円安、それから中東情勢等々により高騰して、年度末で4万3,500円をつけ、さらに27/3期に入って4.8万円まで価格上昇している。

 

〇対前期経常利益増減分析(同9P)

 販売数量の増、増産。それから、スクラップ価格も年度で比べれば低下しておりプラスに働いたが、それ以上に単価の下落要因が大きくて、トータルでは減益を余儀なくされた。

 

〇対計画経常利益増減分析(同10P)

 おおむね計画並みに仕上がった。スクラップ価格は、1ヵ月前計画立てた時からさらに3万8,500から4万3,500まで5,000円程度が上がったため、一部スクラップ影響も入っているが、それ以外のところで取り戻して、計画対比では若干の増益となった。

 

〇3Qvs4Qの経常利益増減分析(同11P)

 説明資料を参照

 

〇セグメントの実績(同12P)

 売上規模からすると相変わらず鉄鋼関連事業になるが、本業の収益が伸び悩んでいる中では、他部門3事業の収益も必要なものとなっている。レンタル事業は、そのメインの厨房用のグリスフィルターが好調に推移したほか、記載のような印刷物、こういったものでも案件を受けている。それから、エンジニアリング部門も、25/3期は大型案件もあり、そこからの反動で減益なったが、鉄鋼関連の事業に加え、写真のような鉄鋼以外の設備メンテナンスについても最近の人手不足の中で存在感を示している。

 

〇財務状況(同13P)

 割愛

 

〇下期の生産状況(同14P)

 資料のグラフは、毎月の粗鋼生産量と計画対比での達成率を示ししている。工事の関係もあり月ごとに生産性、例えば12月とか3月であれば月5万トン以上は生産ができている。4月に入って以前も説明したが、製鋼4直化、これを導入した。これにより、4月の実績は5.9万トンの粗鋼を生産することができておる。これを背景に、27/3期は本格的な拡販に努めていきたい。

 

〇電気炉更新前後における安価スクラップ購入比率(同15P)

 新電機の導入により安価なスクラップの使用比率は大幅に上昇している。前4Qの実績で見ると、おおむね4割に達しておりこれは、今後、高炉勢が電炉に参入して純度の高いスクラップの取り合いになる局面で非常に大きな武器になると考えている。

 コストメリットについては、そのH2の格差、使用量を掛けて計算している。

 

<27/3期見通し>

〇業績見通し(同17P)

 経常利益は増益を見込んでいる。

 

〇経常利益増減分析(同18P)

 スクラップ価格には、足元の4.8万円、前期に比べて大幅に上がっているが、これで見ており、大幅な減益要因になるが、増産・販売数量増、それから前期中盤以降単価が下落しているが、これを今般の値上げで、なんとか増益を確保したい。

 

〇四半期毎の業績見通し(同19P)

 1Qは、スクラップ高に対して単価の引き上げが間に合わず、残念ながら赤字を余儀なくされる見通しだが、2Q以降、単価の引き上げが浸透して、なんとか黒字に転換する見通し。

 数量については、特に下期を中心に、建材、それから輸出案件の取り込み等で、底上げを図っていきたい。

 それから、中東情勢に端を発した電力代とかLNGの高騰は、先不透明ではあるが、一旦この12月、3Qの末まで値上げ影響が及ぶという形で策定している。電気代を年間にすると2円40銭ぐらいのコスト高を見ている。

 

〇メタルスプレッドと販売価格(同20P)

 25年10月に同業他社がトンあたり3,000円の値下げを発表して、ここから販価に下押しがかかってきた。年末あたりからスクラップ価格が高騰するので、同社は12月に5,000円の値上げをしたが、同業他社で必ずしも足並みが揃ってない中、完全に刈り取れてはいない状況が続いていた。

 ところが、4Qに入りイラン紛争が勃発して、さらにスクラップ高となって、記載の通り、同業他社も相次いで値上げの発表が行われた。

 同社についても、12月分については残り分を完全に刈り取って、現在、5月の値上げ発表分の刈り取り対応を行っておるところ。あくまでもスクラップ価格が足元水準を横ばう前提だが、今2Q以降は、スプレードの反発を想定している。

 

※安定した収益の確保にむけて(同21P)から中東情勢の影響(30P)までは、資料を参照。

 

<株主還元>

〇株主還元強化(同31P)

 今2月に株主還元強化、資本効率の向上を目指し、自己資本を28/3末に向け700億円まで削減計画を発表。

     ⇩

 今般、削減策の具体的な対応として以下を発表

 ①年間配当額を増額(26/3期 104円/株⇒27/3期 113円/株)

 ②総額17億円規模の自社株買いを実施

 

〇株式売出の実施(同32P)

 今3月に株式の売り出しを実施。億滴、実施規模については資料を参照。

 

<24中期経営計画主要KPI>(同33P)

 24中期経営計画2年目は電気炉事故からの回復に製造、営業とも時間を要した1年。最終年度となる27/3期は新電気炉の本格稼働により業績の回復を展望。

 

 中計作成時との相違や各KPIなどの進捗状況及び、資本コストや株価を意識した対応については、資料の33ページ以降を参照。

 

 

(IRuniverse 井上 康)

井上 康

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