独自の添加技術で、自動車重要保安部品へのリサイクル材適用を拡大
リョービ株式会社は、5月13日(水)、原材料リサイクル比率のさらなる向上に向け、新地金のアルミ合金(AC4CH)に迫る機械的特性を持つアルミ二次合金を開発したと発表した。これまで適用が難しかった重要保安部品である自動車の足回り部品などにもアルミ二次合金の採用が可能となり、さらなるCO2排出削減が期待される。
■背景
自動車などに搭載されるアルミダイカスト製品はリサイクル性に優れており、廃棄後も再びアルミ二次合金(リサイクル材)として利用されている。ボーキサイトから新たに製錬される新地金のアルミ合金は1トン当たり約9トンのCO2を排出するのに対し、アルミ二次合金のCO2 排出量は約0.3トンと、CO2排出量削減の点でも優れている。
同社グループでは、国内で生産するアルミダイカスト製品の約95%にアルミ二次合金を使用するなど、積極的にアルミリサイクル材を活用してきた。しかし、一般的なアルミ二次合金は、新地金のアルミ合金に比べて「破断伸び(粘り強さ)」が劣るという課題があった。そのため、高い強靭性が求められるステアリングナックル等の足回り部品への適用は困難とされてきた。
■開発品の概要
今回同社が開発したアルミ二次合金は、合金の製造過程において添加物の最適化を図るとともに、独自の鋳造方法「GDスクイズ工法」により金属組織を緻密にし、さらに内部欠陥の発生を抑制することで、アルミ二次合金でありながら、新地金に迫る機械的特性を実現し、重要保安部品に求められる破断伸びを確保した。
これにより、従来は新地金のアルミ合金を使用せざるを得なかったステアリングナックル等の足回り部品においても、アルミ二次合金への置き換えが可能となる。
また、同開発品は、自動車の高度なリサイクルやリサイクル材の利用拡大を義務付ける欧州ELV規則(End of Life Vehicles Regulation)などの環境規制への対応に貢献する。

(IR universe rr)