5月13日15時半、三井金属は26/3期の決算を発表し、その後説明会開催した模様。説明に使われた資料はこちら。
<25年度実績>
〇実績
売上高 7,585億円、営業利益 1,309億円、経常利益 1,367億円、当期利益 913億円となり、過去最高を記録した。AIサーバー等の市場好調を背景とした機能材料の販売増、為替の円安や金属価格の上昇、それに伴う在庫要因の好転が大きく寄与した。
図表1、26/3期実績(百万円、円/株)

出所:会社発表資料よりIRU作成
〇営業利益の増減要因
対前回予想:39億円増益の1,309億円。金属セグメントでの亜鉛鉛製錬副産物、鉛原料構成差、銅製錬、貴金属リサイクルなどの上振れが主な要因。
〇セグメント別
●機能材料セグメント:売上高 3,284億円、営業利益 675億円と大幅な増収増益。ハイエンドサーバー向けのVSPや極薄銅箔(MicroThin)の販売量増加や、触媒の増販が牽引した。
●金属セグメント:売上高 3,767億円、営業利益 708億円と好調。円安や金属価格の上昇、在庫要因の好転が利益を押し上げた。
<26年度予想>
売上高 8,300億円を見込む一方で、営業利益 910億円、経常利益 930億円、当期利益 750億円と前年度比で減益となる見込み。
機能材料セグメントは引き続き好調が予想されるが、金属セグメントにおいて前年度の為替・金属価格の上昇や在庫要因などの好転影響が剥落すること、および大規模定期修繕による損益悪化などが減益の主な要因。
図表2、27/3期見通し(百万円、円/株)

出所:会社発表資料よりIRU作成
〇営業利益の増減要因
対前年度:399億円の減益を見込み。ただし、在庫要因(触媒貴金属価格影響含む)の悪化(▲245億円)や、一過性要因(亜鉛製錬・銅製錬の大定修など)を除いた実力ベースでは、124億円の減益に留まる見通し。
〇セグメント別
●機能材料セグメント:売上高 3,790億円、営業利益 675億円を予想しており、主要製品である銅箔の好調な推移が継続すると見込む。
●金属セグメント:売上高 4,340億円、営業利益 370億円と大幅な減益を予想。好転要因の剥落に加え、エネルギーコストの悪化、大規模定期修繕の実施などが響く見込み。
〇財務状況・キャッシュフロー・設備投資
●財務状態:自己資本比率は2024年度の43.5%から25年度は50.4%に改善し、26年度は59.1%を見込む。また、D/Eレシオも継続して改善傾向にある。
●キャッシュフロー:25年度のフリーキャッシュフローは114億円、26年度は566億円(M&A枠300億円を含む)を見込む。
●設備投資:25年度の設備投資は314億円(減価償却費 336億円)だったが、26年度は560億円(減価償却費 344億円)へと大幅な投資拡大を計画。
〇その他の特記事項(組織改編等)
自動車用ドアロック等を手掛けていた「三井金属アクト」の全株式について、25年11月4日に譲渡が完了した。
25年4月1日以降の組織改編により、「機能材料事業本部」に触媒事業などが統合され、「金属事業本部」に資源事業などが統合される等、事業体制の再編が行われた。
<参考>
図表3、四半期別の業績推移(百万円、%)

出所:会社発表資料よりIRU作成
図表6、新前提とメタル価格の推移(前提を100、%)

出所:LME、COMEX、NYMEXよりIRU作成
(IRuniverse 井上 康)