5月14日15時半、東京製綱は26/3期の決算を発表。続く27/3期は増収ながら減益予想。後日開催予定の決算説明会後に再度報告する予定。
<25年度実績>
〇実績・・・増収・大幅増益
売上高 640億円(前期比2.0%増)、営業利益48.4億円(同35.3%増)、経常利益51.3億円(同32.5%増)、当期利益34.8億円(同7.2%増)となった。
国内外において高付加価値品であるCFCC(炭素繊維複合材ケーブル)事業のプロジェクトが堅調に推移したことが牽引した。また、操業コストの低減や、資材価格等の上昇に伴う製品価格改定が浸透したことも利益向上に寄与。
〇業績予想との差異
営業利益は予想40億円に対して実績48.4億円、経常利益は予想39億円に対し実績51.3億円となった。
理由は、4Qにおいて鋼索鋼線関連や国内防災・道路安全関連の事業が好調だったことに加え、通期を通じてCFCC事業のプロジェクト案件の売上が集中したため。さらに持分法による投資利益の計上などで営業外損益も良化した。
図表1、26/3期実績(百万円、円/株)

出所:会社発表資料よりIRU作成
〇セグメント別の業績動向
・開発製品関連:売上高198億円(同12.2%増)、営業利益21.7億円(同183.9%増)。CFCC事業の好調により、大幅な増収増益となった。
・鋼索鋼線関連:売上高282億円(同2.5%減)、営業利益25.3億円(同13.1%増)。前期の駆け込み需要の反動で減収となったものの、価格改定とコスト低減により増益を確保した。
・産業機械関連:売上高445億円(同19.9%増)、営業利益2.7億円(同31.6%増)。産業機械事業の売上増加が寄与した。
・エネルギー不動産関連:売上高67億円(同2.7%減)、営業利益4.6億円(同27.4%増)。商業施設の修繕費抑制などにより増益となった。
・スチールコード関連:売上高47億円(同13.9%減)、営業損失▲6.0億円。タイヤ用スチールコードの販売価格下落などの影響で減収・営業赤字となった。
<配当いついて>
業績の上振れを受け、期末配当の増配が発表。
・期末配当の増額: 直近の予想である1株当たり40円から45円に変更した。
・年間配当金:2Q末の25円と合わせ、年間で70円(前期は64円)。
中期経営計画における「総還元性向40%以上」という株主還元方針に基づき、当期利益が予想を上回った分を還元するため。
<26年度予想>
売上高 670億円(4.5%増)、営業利益 43億円(11.3%減)、経常利益 44億円(14.3%減)、当期利益 30億円(13.8%減)。
収益を牽引していたCFCC事業のプロジェクト案件が25年度に集中して想定より早く終了したことや、スチールコード事業の環境悪化が要因。
配当について:年間70円(2W末30円、期末40円)を予定。
図表2、26/3期予想(百万円、円/株)

出所:会社発表資料よりIRU作成
<財務状態とキャッシュ・フロー>
・総資産:890億円(前年度末比17億円増)。現金及び預金の増加や投資有価証券の評価額増加が要因。
・純資産:411億円(同45億円増)。利益剰余金の増加などによる。自己資本比率は46.2%に上昇した。
・キャッシュ・フロー: 営業活動により53.8億円の資金を獲得し、借入金の返済や配当金の支払いに充てた。
<参考>
図表3、四半期別の業績推移(百万円、%)

出所:会社発表資料よりIRU作成
(IRuniverse 井上 康)