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2026年3月 アルミUBC輸出統計分析 韓国向け主導で数量回復、高値圏で韓国偏重続く

2026/05/15 13:07
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為替相場推移 TTS 3か月

 

■数量動向
2026年3月単月は 6,505トン と、前月比 122% で増加し、前年同月比も 116% と前年を上回った。年初の調整局面から持ち直しがみられる。
韓国向けは 6,025トン(前月比117%、前年同月比109%)と回復し、引き続き主力市場として全体を牽引。累計でも 16,669トン(前年比100%) と安定推移で、韓国偏重構造に変化はない。
タイ向けは 480トン(前月比255%)と増加、前年同月比では 18倍超 となった。ただし、2025年後半以降の低水準からの反動が主因で、構造的には現地回収・内国調達強化による日本材依存低下の流れは継続しているとみられる。
1-3月累計は17,599トン(前年比100%) と前年並み。総じて、3月は数量回復が確認されたものの、輸出構造は実質的な韓国依存型が続いており、タイ向けの戻りも一時的要因を含む可能性が高い。
(表―1、グラフ―1)。
 

 

■金額動向
2026年3月単月は 23億96百万円 と、前月比 129% で増加し、前年同月比も 136% と前年を上回った。数量回復に加え、高単価維持が金額を押し上げた。
韓国向けは 21億92百万円(前月比122%、前年同月比127%)と増加し、金額面でも圧倒的主力市場の地位を維持。累計でも 58億72百万円(前年比111%) と堅調で、輸出採算は引き続き韓国向け動向に左右される構図が続く。
タイ向けは 2億04百万円(前月比408%)と急増したが、低水準からの反動色が強い。現地内国調達化による構造的縮小傾向に大きな変化はみられない。
1-3月累計金額は61億81百万円(前年比111%) と前年超え。総じて、単価高を背景に金額面は回復したものの、輸出構造は実質的な韓国単独依存型が一段と鮮明となっている。

(表―2、グラフ―3)。



 


■FOB推移
韓国向けは 350円/kg→364円/kg と上昇し、8カ月連続の値上がり。韓国向け需要の底堅さに加え、円安継続(2月並み水準)や国内需給の逼迫を背景に、高値圏を一段切り上げた。
タイ向けは 267円/kg→425円/kg と急騰。ただし数量規模が小さく、スポット成約による振れが大きいことから、実勢トレンドというより個別案件要因の影響が強いとみられる。構造的な内国調達化の流れに大きな変化はない。
国内UBC価格は 345円/kg→357円/kg と上昇し、9カ月連続の値上がり。国内発生不足に加え、韓国向け輸出高値と再生メーカーの集荷競争が価格を押し上げている。
■総括
3月は韓国向けFOB、国内UBC価格ともに続伸し、高値基調が継続。円安が高止まりする中、輸出高値と国内集荷競争が価格を押し上げる構図が一段と鮮明になっている。
米国UBCも高値圏で推移。
(グラフ―3)。

アルミUBC(飲料缶)プレス品 国内相場(JPY/Kg)推移 1年

米国産アルミUBC(飲料缶)プレス品(FOB/USA) (¢/lb)    1年

 

 

主要税関別数量・FOB(JPY/Kg)実績 (  )内は前月実績

主要国別税関別数量・FOB(JPY/Kg)実績 (  )内は前月実績

 

■今後の展望(UBC関連スクラップ)
今後数カ月のUBC市場は、数量は韓国向けを軸に底堅く推移する一方、価格は高値圏で波乱含みとなりそうだ。3月は輸出数量が前年を上回り、韓国向けも堅調だったが、構造的には依然として韓国単独依存型が続く。タイ向けは一時的に回復したものの、現地の缶回収網整備や内国調達化の進展を踏まえれば、本格回復とは見なしにくい。
価格面では、韓国向けFOBが364円/kg、国内UBCも357円/kgへ上昇し、4月以降の国内市況では415~425円まで一段高となっている。中東情勢を背景としたLME高、円安、国内合金メーカーの原料確保競争が価格を押し上げ、UBCも国内外で争奪色を強めている。
もっとも、足元では和平観測やLMEの調整色、自動車減産懸念も浮上しており、上げ一辺倒ではない。総じて、数量は横ばい~底堅い推移、価格は高値維持。ただし6月以降は需給緩和や反落リスクも意識される局面となる。韓国向け需要と国内メーカーの買値姿勢が当面の焦点となる。

 

(IRUNIVERSE S. Aoyama)
 

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