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為替相場推移 TTS 3か月
■数量動向
2026年4月単月は 5,716トン と、前月比88%、前年同月比89%となり、3月の回復から再び減少に転じた。韓国向けは 5,692トン(前月比94%、前年同月比94%)で、依然として輸出の大半を占める主力市場となっている。
一方、タイ向けは 24トン(前月比5%、前年同月比6%)と大幅減少し、低水準での推移が続く。現地回収体制の整備や内国調達比率の上昇を背景に、日本材需要の縮小傾向が改めて確認された格好だ。
1-4月累計は2万3,315トン(前年同期比97%) とやや前年割れ。韓国向けが前年比98%とほぼ横ばいで推移する一方、タイ向けは68%まで落ち込んでおり、輸出構造の韓国依存が一段と鮮明になっている。
(表―1、グラフ―1)。


■金額動向
2026年4月単月は 22億37百万円 と、前月比93%ながら前年同月比108%となり、高水準を維持した。韓国向けは 22億26百万円(前月比102%、前年同月比116%)と増加し、輸出金額のほぼ全てを占める主力市場としての地位を維持している。
一方、タイ向けは 11百万円(前月比5%、前年同月比7%)まで急減し、構造的な需要縮小傾向が改めて確認された。
1-4月累計金額は84億18百万円(前年同期比110%) と前年を上回って推移。韓国向けが前年比112%と堅調な一方、タイ向けは71%にとどまっており、金額面でも韓国依存型の輸出構造が一段と鮮明になっている。
(表―2、グラフ―3)。


■FOB推移
韓国向けは 364円/kg→391円/kg と上昇し、9カ月連続の値上がりとなった。国内UBC需給の逼迫に加え、4月も円安基調が続いたことから、輸出採算は引き続き良好な水準を維持している。
タイ向けは 425円/kg→437円/kg と上昇したが、数量は24トンにとどまっており、スポット取引による価格変動の影響が大きい。構造的な需要縮小傾向に大きな変化は見られない。
国内UBC価格は 357円/kg→397円/kg と急伸し、10カ月連続で上昇。アルミスクラップ市況の高騰や再生メーカーの集荷競争を背景に、過去最高圏へ水準を切り上げた。
*総括
4月は韓国向けFOB、国内UBC価格ともに一段高となり、円安と国内需給逼迫を背景とした強基調が継続した。特に国内UBC価格の上昇が顕著で、輸出需要と国内需要の競合による原料争奪色が一段と強まっている。
米国UBCも上げ一服も高値圏で推移。
(グラフ―3)。

アルミUBC(飲料缶)プレス品 国内相場(JPY/Kg)推移 1年
米国産アルミUBC(飲料缶)プレス品(FOB/USA) (¢/lb) 1年
主要税関別数量・FOB(JPY/Kg)実績 ( )内は前月実績
主要国別税関別数量・FOB(JPY/Kg)実績 ( )内は前月実績
■今後の展望(UBC関連スクラップ)
今後数カ月のUBC市場は、韓国向け需要が引き続き市場を支える一方、価格は歴史的高値圏で推移する公算が大きい。韓国向けFOBは4月に391円/kg、国内UBC価格も397円/kgまで上昇し、その後の国内自治体入札では千葉市7~9月渡しが500円超で落札されるなど、需給逼迫の強さが改めて示された。
背景には、中東情勢を受けたLME高騰や対日アルミプレミアム急騰、国内合金メーカーの原料確保競争がある。一方で、自動車業界の生産動向や中国需要の低迷を警戒する声も根強く、実需面には不透明感が残る。
総じて、当面は高値維持が基本シナリオだが、市場の焦点は供給不安から実需の耐久力へ移りつつある。韓国向け需要の持続性と国内メーカーの買値動向が、夏場以降の相場を左右しそうだ。
(IRUNIVERSE S. Aoyama)