カナダ資源のUコア・レアメタルズ(Ucore Rare Metals Inc、本社:加ノバスコシア州)は6月15日、自社ホームページ上で、「住友商事との間で戦略的協力枠組みに署名した」と発表した。Uコアの米工場向けレアアース原料の共同開発で協力するほか、日本への中希土類と重地類元素の供給も視野に入れる。(見出しロゴは同社ホームページから)
住友商事側の発表はまだ。署名日は6月10日だった。Uコアは今回の協力について、Uコアのレアアース精錬技術プラットフォームと、住友のグローバルな調達、物流、市場アクセス能力を組み合わせることが目的としている。住友は日本内外の特定顧客向けにレアアース製品を販売する見通しだ。
Uコアは米ルイジアナ州に重・軽希土類加工施設を含む戦略金属複合施設を所有しており、住友とはこの施設向けのレアアース原料の開発で協力する。また、同施設で分離されたレアアース製品の日本や北米向け供給でも協力し、原料を保存する。
さらにカナダでは、Uコアの希土類酸化物の生産プロジェクトについて、住友もパートナーとして正式に協力する。
■米加両政府から支援のレアアース大手
Uコアは北米全体のレアアースやレアメタルの供給網構築を視野に生産を手掛ける資源大手。ルイジアナ州の精錬施設を巡っては、2025年5月に米国防総省(DOD)から総額1840万ドル(約30億円)の建設資金の供与を獲得した。
またカナダでは、サマリウム・ユーロピウム・ガドリニウム原料からサマリウムとガドリニウム酸化物を生産するプロジェクトを展開しており、カナダ政府が最大2630万ドルの支援を獲得した。