豪州資源企業Renascor Resourcesは6月22日、豪州政府が共同出資している南オーストラリア(SA)州アデレードの精製球状黒鉛(PSG)実証プラントにおける活動の最新状況として、試薬を用いた、同社独自のフッ化水素酸(HF)を使用しない統合型精製フローシートによる黒鉛処理が開始されたとの声明を発表した。同社は、従来の方法ではなくフッ化水素酸(HF)を使用しない選択を行うことで、試薬消費量の削減や試薬のリサイクル、環境管理要件の軽減などを通じて、商業的に競争力があり、より環境に優しく持続可能な代替手段となる可能性を秘めていると考えているという。
統合型精製フローシートへの黒鉛および試薬の投入は、同実証プラントにおける実稼働条件下での黒鉛処理の開始を意味するといい、これらの活動は、フッ化水素酸(HF)を使用せずにリチウムイオン電池の負極に適したバッテリーグレードの黒鉛を生産する能力を実証すること、そして見込み顧客向けの認定用材料を生成することを目的としている。
同実証プラントは、同社のHFフリー精製プロセスの検証、運転データの収集、および顧客認定プログラムの支援を目的として建設されたもので、黒鉛材料は主に、同社が100パーセント所有するSA州のSiviour黒鉛鉱床から調達される予定。同社は豪州国内で鉱山から精製球状黒鉛(PSG)までの統合事業を確立することを目指している。商業規模での実現に向けて、次の四半期も実証プラントでの活動が継続される見込みだ。