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2026年4月フェロチタン輸入統計分析 数量横ばいも調達先多極化、円安で輸入価格は再び上昇

2026/06/28 11:00
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2026年4月フェロチタン輸入統計分析 数量横ばいも調達先多極化、円安で輸入価格は再び上昇

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【貿易統計/日本】 2026年4月のフェロチタン輸入統計
鉄鋼生産概況月次:一般社団法人日本鉄鋼連盟 (jisf.or.jp)


為替相場推移 TTS 3か月

 

(詳細分析)
■数量では、4月単月は415トンと、3月(350トン)から増加し前月比119%となった。一方、前年同月比では66%と前年を下回った。輸入先別では、英国は200トンで前月横ばいを維持し、「その他」は215トン(前月比143%)へ増加した。「その他」215トンの内訳は、タイ120トンが中心で、エストニア40トン、インド20トン、韓国20トン、中国14トン、ブラジル1トンで構成された。タイが「その他」の過半を占める一方、欧州やアジアからの小口調達もみられ、複数ソースによる分散調達が継続している。

1~4月累計は1,627トンで前年同期比105%と前年をやや上回った。英国は900トン(前年比71%)と減少した一方、「その他」は727トン(同255%)と大幅に増加し、供給源の多様化が進んでいる。
総じて4月は、「その他」の増加が全体数量を押し上げた。鉄鋼需要はなお力強さを欠くものの、英国依存は緩やかに低下し、タイを中心としたスポット調達など供給源の多様化が進む傾向が続いている。(表―1、グラフ―1)。




 

■金額では、
4月単月は2億26百万円と、3月(1億78百万円)から増加し前月比127%。一方、前年同月比では51%と前年水準を下回った。英国は1億03百万円(前月比101%)と横ばいを維持し、「その他」は1億23百万円(同162%)と大幅に増加して全体を押し上げた。
1~4月累計は8億58百万円で前年同期比76%。総じて4月は、「その他」の増加が金額面で全体を支えた一方、前年との比較ではなお低水準にとどまった。英国依存は緩やかに低下し、供給源の分散化が引き続き進んでいる。(表―2、グラフ―2)。
 


■輸入CIF単価は、全体平均で3月の509円/kgから4月は545円/kgへ上昇し、前月比107%となった。4月は円安基調が続いたことに加え、英国品が514円→517円/kgと小幅上昇、「その他」も503円→570円/kgへ大幅に上昇し、全体平均を押し上げた。英国品はほぼ横ばいだった一方、スポット調達を含む「その他」の高単価化が上昇要因となった。総じて4月は、円安による輸入コスト上昇に加え、調達先構成(ミックス)の変化も重なり、輸入CIF単価は再び強含みで推移した。(グラフー3)


フェロチタン(Ti 70% EU USD/Kg)1年

 

主要税関別数量・CIF実績 (  )内は前月実績

 

■今後の展望
フェロチタン輸入は、英国依存の低下と調達先の多様化が今後も進み、スポット調達主体の不安定な輸入構造が続く見通し。数量面では、日本鉄鋼連盟統計でも粗鋼・特殊鋼生産は回復基調ながら本格的な需要拡大には至っておらず、輸入は在庫補充や個別案件に左右される横ばい圏での推移が基本となろう。
一方、価格面では、国際フェロチタン価格は2026年2月以降持ち直した後、高値圏で推移し、6月後半にはやや調整がみられるものの、依然として底堅さを維持している。円安基調も輸入コストを押し上げる要因であり、英国品に加え「その他」地域からの高単価スポット調達が価格変動を大きくしやすい。総じて当面は、「数量は横ばい、価格は高止まり、調達先は多極化」という基調が続く可能性が高い。

(IRUNIVERSE S. Aoyama)

 

青山 雫

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