日本とカナダは重要鉱物の供給を巡り協力体制を深める。カナダのマニンダー・シドゥ国際貿易大臣が訪日し、「チームカナダ・対日貿易ミッション」を開催した。ロイター通信がシドゥ氏の発言として6月27日に伝えたところでは、両国間で重要鉱物の共同備蓄などが検討されているという。(写真は経済産業省の発表資料から)
■共同採掘や供給協定も議論か
プレスリリース(経産省):井野経済産業副大臣が「チームカナダ・対日貿易ミッション」関連イベントに参加しました (METI/経済産業省)
プレスリリース(カナダ政府):Team Canada Trade Mission to Japan - Tradecommissioner.gc.ca
ミッションは6月23-26日に開催し、24日には経産省の井野経産副大臣がイベントに参加した。ミッションでは日本とカナダの貿易関係の強化を議論。題材は大きく防衛・安全保障、情報通信技術、クリーンテクノロジーとエネルギー転換、農林水産に分かれる。カナダ側は関連企業180社超の幹部約300人がシドゥ氏らとともに来日した。
ロイターによると、両国は「共同採掘プロジェクトや供給協定、黒鉛やガリウムなどの鉱物の備蓄取り決めなどの協力オプションについて協議中」という。
■中国が「敵視」の三菱系企業と面会
カナダは銅やニッケル、付随するレアメタルなどの生産国。日本側は対カナダ投資に積極的で、1月には エネルギー・金属鉱物資源機構(JOGMEC)が、カナダ・マニトバ州フリンフロン地域での共同探鉱プロジェクトに参画したと発表したばかりだ。
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中国がレアアースやレアメタルを武器に日本への締め付けを強める中、日本は供給元の多角化が急務となっている。中国は6月29日には、日本の20機関・企業を輸出管理の管控名単(規制リスト)に追加した。リストには三菱系企業が多く含まれたが、前述のロイター報道によると、カナダのシドゥ氏は今回の訪日で三菱系企業の幹部とも面会したという。
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中国は6月24日に富士電機の日本人2人を「国家輸出入禁止貨物密輸罪」への抵触で拘束したことが明らかになったばかり。7月からは軍民両用品の輸出を規制強化する姿勢も示してもいる。日本企業に不安が広がる中、政府の対応も迫られる。