現下のコンテナ運賃動向をノルウェーのゼネタ(Xeneta)社のコンテナ運賃情報「Xeneta Shipping Index by Compass」(XSI―C)https://xsi.xeneta.com/ (40フィート・コンテナのスポット運賃で各種サーチャージを含む)で見てきているが、下図のように6月は太平洋航路と北欧州航路はともに上昇中で、ゼネタのデータによるとアジア発南米東岸行きは8,869ドルとこちらも急上昇中だ。
(単位:米ドル)
航 路 | 9月26日 | 10月24日 | 11月25日 | 12月19日 | 1月28日 | 2月23日 | 3月27日 | 4月28日 | 5月19日 | 6月26日 |
東アジア/ 北米西海岸 | 1,772 | 2,068 | 1,955 | 2,134 | 2,260 | 1,842 | 2,329 | 2,831 | 3,141 | 5,958 |
| 北米西海岸/東アジア | 679 | 662 | 639 | 637 | 616 | 618 | 590 | 637 | 622 | 660 |
東アジア/ 北ヨーロッパ | 1,836 | 1,942 | 2,317 | 2,528 | 2,643 | 2,181 | 2,767 | 2,470 | 2,709 | 4,763 |
| 北ヨーロッパ/東アジア | 180 | 151 | 136 | 137 | 158 | 140 | 187 | 253 | 239 | 266 |
他のコンテナ運賃指標で東アジア発米国西岸向け運賃(40フィート)を見てみると、Drewryでは前週比608ドル増の5,750ドル(6月25日付)、Freightos Baltic Index では前週比434ドル増の6,175ドル(6月26日付)とそれぞれ急上昇傾向が続いている。
日本発の運賃はどうか?
(公財)日本海事センターが公表している日本発の運賃(40フィート)は、3月入り上昇に転じており、その傾向は4月も続いている。
(単位:米ドル/40ft)
航 路 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 |
| 横浜―ロスアンジェルス | 3,627 | 5,941 | 3,863 | 4,045 | 3,980 | 3,411 | 3,677 | 3,664 | 3,543 | 3,465 | 3,788 | 4,690 |
| 横浜―ニューヨーク | 4,570 | 8,347 | 6,648 | 6,359 | 6,200 | 5,411 | 5,547 | 5,471 | 5,225 | 5,166 | 5,679 | 6,341 |
日本・アジア/米国間コンテナ貨物の荷動き(TEU: 20フィート換算)―中国復活、ASEANは堅調
日本海事センターが6月23日に発表した5月のアジア18カ国・地域発米国向け往航(北米東航)コンテナ輸送量(速報値)は、前年比16.2%増の191.7万TEUで、1-5月の累計では、前年同期比2.2%減の886.8万TEUだった。
国別では、日本は11.6%減となる5万TEU、中国は29.9%増となる97.1万TEU、韓国は8.8%減となる11.2 万 TEU、台湾は16.5%減となる5万TEU、ベトナムは9.3%増となる30.9万TEU、インドは2.8%減となる11.2万TEUだった。
地域別では、ASEANは14.1%増となる58.8万TEU、南アジアは1%減となる14.2万TEUだった。
アジア域内スポット運賃指数
2026年から週次発表となったドゥルーリー(Drewry)によるアジア域内スポット運賃指数(Intra-Asia Container Index)は、6月25日現在、4%下落し、40フィートコンテナ1個あたり1,074ドルとなった。
運賃は、上海発ASEAN向けと南アジア向けが下落し、特に上海からマニラが26%下落で575ドル、ジャワハルラール・ネルー港が8%下落で2,288ドル、レムチャバンへは1,030ドルだった。横浜発上海向けは78ドルだった。
コンテナ運賃の今後は?
北米向け、欧州向けとも船社によるサーチャージ導入やピークシーズン需要の拡大を背景に高値圏で推移している。英国の海運コンサルタントのドゥルーリー(Drewry)は、7月に予定される米国の関税変更やバンカー燃料関連コストの上昇を前にした前倒し出荷が需要を押し上げていると分析する。
太平洋航路では、米国の輸入業者による前倒し出荷で需要がそれなりに堅調だ。7月にはGRI(運賃一斉値上げ)やPSS(ピークシーズンサーチャージ)の導入も予定されており、ドゥルーリーは北米向け運賃が今後数週間に渡って上昇するとの観測だ。
欧州航路では、7月1日に予定されるバンカー燃料関連調整を前にした前倒し出荷が続き、船社は強気な価格設定を維持しているようで、欧州向け運賃も太平洋航路と同様に今後数週間上昇が見込まれる。
米国ロングビーチ港でのコンテナ貨物急増
米国の西海岸のロスアンジェルス港のお隣のロングビーチ港では、5月のコンテナ取扱量は842,030TEUとなり、これは観測史上3番目に多い月間取扱量で、前年同月比31.7%増となった。輸入量は40%増の418,851 TEUに急増したことからも米国港湾通過のコンテナ輸入貨物が急増していることが伺えるし、運賃高騰の一因のようでもある。