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DNV、2026年の代替燃料船発注は鈍化するも、勢いは継続

2026/07/07 10:20
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DNV、2026年の代替燃料船発注は鈍化するも、勢いは継続

ノルウェーの船級協会であるDNVの「代替燃料インサイト(Alternative Fuels Insight:AFI」プラットフォームによる最新データは、2026年上半期における船舶発注動向の変化を浮き彫りにしている。

DNVの5月のAFIデータによると、代替燃料船の発注シェアは2025年の同時期と比べて低下しており、この数値はエネルギー転換への取り組みが後退したことを示すものではなく、市場の力学の変化を反映したものだと指摘。

 

5月の代替燃料船の発注数

DNVによると、5月の代替燃料船の発注は36隻で、これにより2026年の累計発注数は119隻となった。5月の発注の大部分を占めたのはLPG(液化石油ガス)およびエタンを燃料とする運搬船で、これらで計26隻に上った。さらに、コンテナ船6隻と自動車運搬船2隻を含むLNG(液化天然ガス)燃料船8隻が発注され、エタノール燃料のばら積み貨物船2隻がそれに続いた。

今年に入ってからの代替燃料船の発注において、LNGは依然として主導的な地位を占めており、5月までの発注数119隻のうち60隻を占めている。その主な牽引役はコンテナ船で、LNG燃料船の発注のうち42隻を占め、自動車運搬船が12隻でそれに続いている。また、今年に入ってからLPG/エタン運搬船が50隻発注された一方、メタノール/エタノール(4隻)、アンモニア(4隻)、水素(1隻)といった燃料の船については、発注数は依然として限定的だ。

発注は継続しているものの、DNVは、契約総トン数に占める代替燃料船の割合が2025年の同期間と比べて大幅に低い水準にあると指摘しています。

 

市場の動きはコンテナ船以外へも拡大

近年、代替燃料船の発注は主にコンテナ船主導で急増してきたが、現在その動きはタンカーやばら積み貨物船(バルカー)の市場へと広がりつつある。こうした発注動向の変化は、船主が将来の燃料戦略を検討し続ける中で、代替燃料の採用がより幅広い船種へと拡大していることを示唆している。

 

LNGが依然として主流、一方で新興燃料も勢いを増す

液化天然ガス(LNG)は、確立された技術と既存のバンカリング(燃料供給)インフラに支えられ、当面の間、代替燃料船の発注において引き続き主流の地位を占めている。同時に、アンモニア、水素、メタノール/エタノールといった新興燃料への初期投資も、徐々に勢いを増し始めている。

業界関係者は、こうした動きを、次世代の低炭素・ゼロ炭素海運燃料に関する運用経験を積み、信頼性を高めていくための重要な転換点と捉えている。

 

脱炭素化の進展は一様ではない

船舶の発注パターンは、市場環境、燃料の供給状況、そして進化する規制の枠組みに応じて、今後も変動し続けると予想される。

このことは、移行が一筋縄ではいかない(直線的ではない)ことを浮き彫りにしている。発注パターンは、市場サイクル、燃料の供給状況、規制の明確化といった要因に応じて、今後も変動し続けることが予想される、とはDNV担当者の言であった。

 

結果として

将来の不透明な排出ガス規制と燃料の経済性を見据え、船主が特定の代替燃料に依存する戦略を避ける傾向を強めており、結果として、燃料の選択肢、投資のタイミング、将来の規制への対応といった要素を勘案し、燃料のポートフォリオを構築しているというのが現状のようである。

その結果、多くの船主は複数の燃料に対応可能な船舶を発注しており、それにより、規制や燃料インフラ、技術の進化に合わせて今後は柔軟に対応することが可能になりつつあることを目指しているようでもある。

現時点では、特にコンテナ船運航会社の間で、代替燃料としてLNG(液化天然ガス)が依然として主流の選択肢となっているが、メタノール、アンモニア、水素を動力源とする船舶については、業界の関心が高まっているものの、その導入は依然として比較的限定的な状況にとどまっているのが現状のようである。

どれだけ優れた燃料でも、供給網、インフラ、コストの3要素が揃わなければ成立しないということのようである。

Hiro

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