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2026年7月LME銅相場&国内銅建値の推移 需給逼迫で月末急回復 在庫急減が相場を下支え

2026/08/03 12:42
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2026年7月LME銅相場&国内銅建値の推移  需給逼迫で月末急回復 在庫急減が相場を下支え

2026年7月のLME銅相場&在庫、国内銅建値の推移は以下表の通り。
7月のLME銅相場は、需給逼迫を背景に歴史的高値圏で推移した。月前半は中東情勢を巡る警戒感から一時13,100ドル台まで下落する場面もあったが、米インフレ鈍化を受けた利上げ観測の後退や、中国の精製銅輸入増加、銅スクラップ不足を背景とした現物需給の引き締まりを受けて買いが優勢となり、月後半には一時13,934ドルまで上昇した。その後は世界的な半導体関連株安や中国景況感への警戒から利益確定売りが入る場面もあったが、FOMC後のドル安やLME在庫の急減が相場を支え、月末も13,700ドル台を維持して取引を終えた。 

月を通じて最大の材料となったのは、LME在庫の継続的な減少と現物需給の逼迫である。LME在庫は7月初めの約31万9,000トンから月末には24万9,850トンまで減少し、現先スプレッドも一時40ドル台のバックワーデーションへ急拡大した。中国ではVAT不正摘発を背景とした銅スクラップ不足や精製銅輸入の増加が続き、現物需要の強さが改めて意識された。一方、COMEX在庫は関税導入を見越した輸入前倒しの影響で増加を続け、NYプレミアムも月末には600ドル台まで拡大するなど、米国向け需要の強さを映す展開となった。 
もっとも、月末には中国製造業PMIが再び50を下回り、中国政府も大規模な追加景気刺激策には慎重姿勢を示したことから、需要面への警戒感は残った。それでもAIデータセンターや電力インフラ、脱炭素投資を背景とする中長期需要期待に加え、足元の供給逼迫が価格を下支えし、銅相場は歴史的高値圏を維持する展開となった。

7月のLMEセツルメント銅相場は、CASHが13,090~13,895ドル、3Mが13,169~13,876ドルのレンジで推移した。月平均はCASHが13,525ドル(前月比49ドル安)、3Mが13,544ドル(同73ドル安)と、ともに6月をやや下回った。
平均値が低下した最大の要因は、月前半に米国の関税政策を巡る不透明感やドル高、中国景気への慎重な見方から13,100ドル台まで調整した期間が続いたためである。月後半には中国の精製銅輸入急増やLME在庫の急減、COMEX市場の逼迫を背景に13,800ドル台まで急速に持ち直したものの、前半の下落局面を平均値で埋め切るには至らなかった。
もっとも、LME在庫は7月中に約7万5,000トン減少し、現先市場でもバックワーデーションが一段と拡大するなど現物需給はむしろ引き締まりが進行した。平均価格こそ前月をわずかに下回ったが、月末時点では6月末を上回る価格水準まで回復しており、銅市場の基調は依然として強気を維持したと評価できる。

キャンセルワラント比率は月初の39%から月末59%へ急上昇し、現物引き取り需要の強まりと需給逼迫の一段の進行を示した。

LME銅相場セツルメント($/トン)推移 3カ月


(為替円〈USD TTS〉)
7月のドル円は、月前半から中旬にかけて日米金利差を背景に円安が進み、東京TTSは7月24日に165.01円まで上昇した。FRBの政策金利据え置き観測や米景気の底堅さに加え、国内実需筋のドル買いが円安を後押しし、国内非鉄建値を大きく押し上げた。
しかし月末には流れが一変した。FOMC後のドル安に加え、米GDPやPCEの伸び鈍化を受けたドル売り、さらに日本当局による円買い介入とみられる動きや日米協調介入観測が強まり、ドル円は163円台後半から一時157円台まで急落した。東京TTSも31日には161.72円まで低下し、月後半は国内非鉄建値に対する為替の押し上げ効果が急速に縮小した。
総じて、7月は前半の円安進行と月末の急速な円高という対照的な展開となった。日米金利差が依然大きいことから円安基調そのものは維持されているものの、政府・日銀による為替介入への警戒感が改めて市場に意識され、為替相場の変動が国内非鉄建値を左右する局面が一段と鮮明になった。


 

国内銅建値

国内銅建値は7月を通じて歴史的高値圏で推移した。月前半はLME銅の持ち直しと163円台への円安進行を背景に、7日に2,260円へ引き上げられた後、中東情勢を受けたLME銅の調整から9日に2,240円へ一時引き下げられた。しかし、その後は中国の精製銅輸入急増や銅スクラップ不足、LME在庫の減少を背景に銅相場が再び上昇基調を強めたことから、15日に2,290円、21日に2,310円、22日には2,370円へ引き上げられ、過去最高値を更新した。

月後半は欧米株安や利益確定売りを受けてLME銅が一時調整したことから、24日には2,320円へ修正されたものの、その後はLME在庫の一段の減少や現先市場のバックワーデーション拡大、中国の堅調な輸入需要を背景に銅相場が再び高値圏へ戻したため、28日には2,360円へ再引き上げられ、そのまま7月確定値となった。COMEX市場では関税導入を見越した輸入前倒し需要を背景に高プレミアムが続き、ドル円も月半ばまで164~165円台の円安で推移したことが、国内建値を押し上げる要因となった。月末には為替介入観測から円高が進んだものの、建値は2,300円台後半を維持し、国内銅価格は月を通じて歴史的高値圏で推移した。月間平均は2297.20円となり、前月平均2273.50円に対して23.70円高と2カ月連続上昇した。

LME銅相場($/トン)・国内建値(JPY/kg)推移3カ月

 

(2026年5月から2026年7月のLME銅相場&在庫の推移)


  (為替相場推移一覧)

国内建値推移(JPY/Kg)

 (IRUNIVERSE S. Aoyama)

 

青山 雫

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