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26年銅スクラップ市況#6 お盆休暇前の異例の上げ相場――一気に40円上げ

2026/08/07 14:39
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 7月下旬に一度ピークアウトし、調整局面が続いていた銅スクラップ市況が再び上値をうかがい始めた。主要スクラップの1号ピカ線は7日現在、直近安値の4日比で40円値を上げている。指標のLME相場(現物)が1トン1万4,000ドルの節目を抜いてさらに上値を追う展開をみせる一方、半導体、AI(人工知能)需要などに支えられて、国内でも銅合金・銅箔向けなどを中心に需要面で一部に明るさがみられるためだ。猛暑による解体作業の停滞、人手不足などを背景に引きずる発生薄現象も、お盆休みを前にした異例の上げ相場を演出している。

 

LME銅相場

 

 7日現在、銅スクラップ市況の主な値動きを見ると、1号ピカ線、雑ナゲット、込銅はそれぞれ1カ月前比で55円高の1キロ2,185円、2,160円、2,050円の水準にある。7月下旬に直近の高値を付けた後、調整色を滲ませていたが、今週に入って反発局面を迎え、一気に40円の幅で戻した。「LMEの上げに加え発生薄の中、メーカの長契分の荷を満たすため、問屋同士の仲間取引が活発だ。また7月末まではメーカーとのスポット取引も一定程度あった」(問屋筋)という。

 

1号ピカ線相場

雑ナゲット相場

込銅(製錬向け Cu95%)相場

 

 節目の1トン1万4,000ドルラインを一気に抜けてきたLME相場の動きに、これは主に反応したものだ。6日現在のLMEの在庫は22万6,650トンの低水準にあり、この1カ月で9万トン近く減っている。洪水被害で供給懸念が浮上している主要産出国のチリ事情なども材料にした投機筋の買いが相場上昇を後押ししている。

 

 いまのところ空砲に終わっているが、銅地金に対する米の通商拡大法232条の発動などをはやしてニューヨークの先物価格が大きく値上がりしている流れも見逃せない。

 

 その意味では、国際市況に翻弄される国内銅スクラップ市況といった構図にもみえるが、国内需要にも一部、動意がみられる。製錬所向けの荷動きは相変わらず盛り上がりを欠いているが、「半導体、AI需要などに支えられて、銅合金や銅箔向けの調子が良い。また足元は分からないが、6月ごろまで黄銅の生産も好調だった」(市場関係者)という。発生薄の中、日本のスクラップ輸入が堅調ではあるが、「結局日本経由で中国に向かうので、これは国内需給に影響はほとんどない」(伸銅メーカー)との指摘もある。

関連記事: 2026年6月伸銅品生産速報 2022年以来 生産量6万1千トン超え

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 急騰の続く海外相場にはさすがに警戒感が広がりつつある中、「これからのお盆期間も含め、商いが盛り上がるのは9月」(業界筋)との声も挙がっているが、一気に相場を冷やす材料も見当たらず、それを映して国内銅スクラップ市況、なお水準を切り上げる余地を残しているとみておくべきだろう。

 

G・Mochizuki

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